税理士の難易度・偏差値!科目別に徹底検証

税理士の難易度・偏差値!科目別に徹底検証

税理士資格に興味を持っている方で「どのくらい難しいの?」、「合格率は?」、「勉強時間は?」など難易度を知りたい人は多いと思います。
合格のイメージが沸かないとモチベーションは上がらないですよね。

 

このページでは「科目別難易度」、「合格率推移」、「合格者属性のデータ」、「平均勉強時間」などから税理士の難易度・偏差値を総合判定しています。また、難関資格である司法試験、予備試験、公認会計士、不動産鑑定士、弁理士、司法書士などの資格との比較表も作成しています。

 

 

受験者数・合格者数・合格率推移

 

年度 受験者(実人数) 合格者 合格率
2018年 30,850人 4,716人 15.3%
2017年 32,974人 6,634人 20.1%
2016年 35,589人 5,638人 15.8%
2015年 38,175人 6,902人 18.1%
2014年 41,031人 6,909人 16.8%
2013年 45,337人 8,348人 18.4%
2012年 48,123人 10,068人 20,9%
2011年 49,510人 9,067人 18,3%
2010年 51,468人 8,453人 16,4%
2009年 51,479人 8,174人 15,9%

 

概ね15%~20%の合格率で推移しているのが特徴的になります。但し、上記のデータは5科目一発での合格率ではありません。

 

それは税理士試験の科目合格制度上、一度合格点をクリアすれば次回以降免除されるので、毎年1科目ずつ合格して5年で合格を目指す方もいますし、1年目は必須科目の簿記論・財務諸表論の2科目の勉強をして2年目は選択3科目合格を目指すなど、複数年掛けて合格を目指すのが一般的だからです。一気に5科目受験しないで、1科目~2科目しか受験していない人も多いのです。

 

5科目一発合格する事例は非常に少なく、年度によっては0人というケースもあります。それを考えると難易度は司法試験、公認会計士以上ではないか?と思われるのですが、科目を1回合格すれば翌年以降は免除される関係から、2~3年に分けて勉強すれば合格しやすい試験システムになっています。そのことから税理士試験は半年~1年など短期勝負で合格を目指す人には向いていないと言えます。

 

逆にコツコツ積み重ねで努力することができる人は資格取得しやすいと言えます。

 

科目別の合格率

 

2018年度

 

※延べ人数

 

科目 受験者数 合格者数 合格率
簿記論 11,941人 1,770人 14.8%
財務諸表論 8,817人 1,179人 13.4%
所得税法 1,704人 209人 12.3%
法人税法 4,681人 542人 11.6%
相続税法 3,089人 363人 11.8%
消費税法 7,859人 833人 10.6%
酒税法 546人 70人 12.8%
国税徴収法 1,703人 182人 10.7%
住民税 460人 62人 13.5%
事業税 418人 46人 11.0%
固定資産税 845人 126人 14.9

 

科目によって若干のバラつきはありますが、概ね10%~15%とほとんど同じくらいです。必須科目の簿記論、財務諸表論を最初に受験する人が多い関係から例年受験者数が多くなっているのが特徴的になります。科目によって受験者のレベルも変わってきますので、単純に合格率だけでは難易度を計ることはできません。

 

学歴別の合格率

 

※実人員

 

2018年度

 

学歴区分 受験者数 合格者数 合格率
大学卒 23,240人 3,409人 14.7%
大学在学中 966人 207人 21.4%
短大・旧専卒 906人 87人 9.6%
専門学校卒 2,906人 440人 15.1%
高校・旧中卒 2,381人 427人 17.9%
その他 451人 146人 32.4%

 

他の難関資格と比べて大卒者の受験者割合が少ないのが特徴で学歴関係なく合格を目指せる試験になります。

 

大学受験から期間が経っていない現役大学生の合格率20%を超えるなど頭1つ抜けている印象ではありますが、高卒・中卒の受験生も大卒受験生の合格率を上回るなど奮闘しています。上記のデータから見ると受験生の学歴偏差値は低いと言えます。

 

但し、高卒・中卒者でも既に簿記の知識を持っている受験生は多いので、全体のレベルは低くないので注意が必要になります。

 

年齢別の合格率

 

※実人員

 

2018年度

 

年齢区分 受験者数 合格者数 合格率
25歳以下 3,657人 986人 27.0%
26~30歳 4,900人 885人 18.1%
31~35歳 5,716人 962人 16.8%
36~40歳 5,268人 754人 14.3%
41歳以上 11,309人 1,129人 10.0%

 

税理士試験は計算問題が多く出題される関係から頭をフル回転させる場面が多いです。

 

そのことから25歳以下の受験生の合格率が圧倒的に高いです。

 

逆に20代後半、30代、40代、50代になると合格率は下がっていきます。既に税理士資格の取得を検討しているのであれば少しでも早く試験勉強に取り組むことをおすすめします。

 

試験地別の合格率

 

※実人員

 

2018年度

 

試験地 受験者数 合格者数 合格率
北海道 786人 121人 15.4%
宮城県 1,117人 126人 11.3%
埼玉県 1,853人 274人 14.8%
東京都 13,526人 2,139人 15.8%
石川県 573人 93人 16.2%
愛知県 2,649人 453人 17.1%
大阪府 4,051人 608人 15.0%
京都府 1,775人 279人 15.7%
広島県 889人 128人 14.4%
香川県 755人 99人 13.1%
福岡県 1,803人 249人 13.8%
熊本県 749人 106人 14.2%
沖縄県 324人 41人 12.7%

 

試験地によって有利・不利はありませんので、このデータはあまり参考にする必要はありません。

 

但し、場所によって勉強環境はさほど変わらないのですが、傾向としては都市部の方が若干合格率が高い傾向があります。

 

科目別の勉強時間&難易度ランキング

 

※難易度ランクはS~Dに分類にしています。
※S=凄く難しい、A=難しい、B=普通、C=易しい、D=凄く易しい

 

順位 科目 試験形式 勉強時間 難易度
1位 法人税法 選択必須科目 1,000時間 A
2位 所得税法 選択必須科目 1,000時間 A
3位 財務諸表論 必須科目 800時間 A
4位 簿記論 必須科目 800時間 A
5位 相続税法 選択科目 650時間 B
6位 消費税法 選択科目 600時間 B
7位 固定資産税 選択科目 450時間 B
8位 住民税 選択科目 450時間 B
9位 事業税 選択科目 450時間 B
10位 国税徴収法 選択科目 300時間 B
11位 酒税法 選択科目 250時間 C

 

受験生の口コミを見ると選択必須科目で躓いているケースが多く、法人税法と所得税法は実際に一番勉強時間を取られる科目ですのでAランク評価の難易度に格付けしました。最高難易度の位置づけであるSランクの判定にすることも悩みましたが、簡単という意見もチラホラありましたのでAにしました。

 

続いて税理士試験の科目で難しいのが必須科目である簿記論、財務諸表論です。最初に「問題が分からない」、「理解できない」と躓いてしまい資格取得を諦める受験生も結構多いとされている科目です。300~400時間程度で合格されている人もいますが、中には1,500時間掛かったとされる体験談もあります。選択科目とは違って避けては通れない科目になります。

 

選択科目の中で難しいと言われているのが相続税法、消費税法です。続いて固定資産税法、住民税、事業税は同等くらいの難易度です。税理士試験の中では易しいと言われているのが国税徴収法、酒税法です。100時間~150時間程度の勉強時間で合格できるケースも結構あります。

 

税理士予備校の公式サイトを見ると簿記論450時間、法人税法600時間、住民税200時間などと掲載されていますが、ハッキリ言ってこれは真に受けてはいけません。例えば法人税法を600時間の勉強で合格した受験生もいると思います。但し、実際には合格者の半数以上は1,000時間以上勉強して合格しているはずです。予備校の見解はモチベーションを持続させるために最短時間の例を挙げているケースが多いです。そんなに甘くはありません。

 

5科目合格者の平均勉強時間/期間目安

 

4,000時間/3年~4年

 

税理士試験は実務経験2年以上が登録条件になっていますので、仕事をしながら受験勉強をする割合が多い試験になります。

 

1年一発で5科目合格するケースはほとんどなく、2年~3年であれば短期合格の部類に入るでしょう。

 

平均勉強期間は数ある国家資格の中でもトップクラスの長さになります。継続して勉強するのが得意でないと途中で脱落してしまいます。

 

逆にモチベーションを保ち続ければ1科目1科目はそれほど難しい試験ではないので、地頭が悪い人でも合格するチャンスはあります。

 

1日3~4時間程度は毎日コツコツ勉強して試験に臨みたいところです。

 

合格者の多い出身大学・学部一覧

 

  • 明治大学経営学部
  • 中央大学商学部
  • 早稲田大学商学部
  • 立教大学経済学部
  • 日本大学商学部
  • 同志社大学商学部
  • 近畿大学経営学部

 

東京大学、京都大学など国立大学組は公認会計士、司法試験などの上級資格を目指す傾向があります。

 

早稲田大学出身の税理士は多いのですが、慶應義塾大学出身者は少ないのが特徴的になります。

 

学部については経営学部、商学部、経済学部は税理士試験の科目に関連性があるので、比率としては多いですね。

 

税理士VS他資格~難易度比較

 

78 司法試験
77 予備試験
70 公認会計士
69 不動産鑑定士
68 弁理士
67 司法書士
66 税理士
60 土地家屋調査士/一級建築士
59 中小企業診断士
57 社会保険労務士/測量士
56 行政書士/二級建築士/測量士補/日商簿記1級
55 マンション管理士
54 宅建士
52 日商簿記2級

 

 

 

税理士試験の資格難易度ランキングでの順位は賛否両論あると思います。

 

一般的に税理士は司法書士、弁理士、不動産鑑定士と並ぶ難易度と言われています。

 

実際に人によって評価は分かれていて、司法書士・弁理士より税理士の方が難しいという異論を述べる方もいます。

 

後ほど偏差値の根拠について解説していますが、現時点において税理士は上記の位置づけになります。

 

難易度が高いと言われている土地家屋調査士、中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士、日商簿記1級に比べると合格までに2倍以上は時間が掛かりますので、大きな差があると考えていいでしょう。

 

日商簿記2級を取得されている場合においても気休め程度にしかならないことを認識しておいてください。

 

税理士の難易度を総合判定!

 

項目 難易度判定
合格率 S評価
受験生の偏差値 B評価
受験生の学習環境 C評価
平均勉強時間 A評価
受験者の口コミ S評価
管理人分析 A評価
総合判定 偏差値66(A評価)

 

1科目ごとの難易度に関してはそれほど難しい訳ではありません。

 

但し、5科目全部合格するとなると相当な時間が掛かりますので、根気強さが重要になります。宅建~行政書士レベルの資格を5つ取得するイメージです。特別な才能が無くても合格することは可能ですが、3年~4年の戦いになりますのでモチベーションを保てる受験生は少なく、ほとんどは途中で投げ出してしまいますので、トータル的に考えると相当難しいです。

 

さて、まず合格率は1科目あたり10%~15%程度ですが、それを5科目合格するとなると結構大変です。

 

実際に5科目一発合格される方は1%以下です。それを考えると合格率Sランク評価は妥当と言えるでしょう。

 

受験生の偏差値については大卒比率が少なく、高卒・中卒の割合が他の難関資格に比べると多いのが特徴的になります。ただ、名門大学出身者も多いのでBかCで迷いましたが、B判定にしました。

 

税理士は登録するために実務経験2年以上が必要になる関係から会計事務所で働きながら受験されている人が多いのが特徴的になります。

 

実は税理士事務所で働いたことがある方は分かると思いますが、2月・3月などの繁盛期はめちゃくちゃ忙しいです。深夜まで残業しなければいけない日も結構多いと思います。勉強時間を確保するのが大変なのです。それを考えると受験生の学習環境はC評価にしました。

 

平均合格期間は文句なしのSランクですが、平均勉強時間はA評価にしました。

 

その他、受験生の口コミ及び管理人の分析より総合的な判断をした結果・・・「偏差値66(A評価)」とさせて頂きました。

 

 

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