日商簿記2級の勉強時間~科目別難易度で検証

日商簿記2級の勉強時間~科目別難易度で検証

企業の経理部門へ就職する時に有利になる資格です。

 

経理事務以外の業務においてもPRすることができますので、学生・社会人問わず幅広く人気のある資格です。

 

日商簿記3級を取得しても残念ながら評価の対象にならないケースもあるのですが、日商簿記2級を取得すると就職の幅も一気に広がりますし、会社にとっては資格手当として数千円程度支給されることもあります。

 

簿記の勉強をしている方が最低限目指したいのが2級レベルです。

 

今回は日商簿記2級に合格するために必要な勉強時間、最短期間を徹底検証していきたいと思います。

 

科目別の難易度も分析していますので、受験を検討されている方はチェックしてみてください。

 

 

日商簿記2級の平均勉強時間/期間目安

 

4つのパターンを基に目安になる合格までに必要な学習時間を算出してみました。

 

判断基準として重要になるのは学習レベル、学習環境ですね。自分は4つの内のどれに当てはまるか見て、確認してください。

 

日商簿記3級取得+予備校

 

最短100~150時間/2週間~1ヶ月
標準250~300時間/3ヶ月~4ヶ月

 

簿記初心者+予備校

 

最短150~200時間/3週間~1ヶ月半
標準300~350時間/4ヶ月~5ヶ月

 

日商簿記3取得+独学

 

最短120~180時間/2週間~1ヶ月
標準300~350時間/4ヶ月~5ヶ月

 

簿記初心者+独学

 

最短200~2500時間/2週間~1ヶ月
標準400~450時間/6ヶ月

 

 

 

日商簿記2級~科目別の難易度・勉強時間ランキング

 

※難易度ランクはS~Dに分類にしています。
※S=凄く難しい、A=難しい、B=普通、C=易しい、D=凄く易しい

 

順位 科目 配点 勉強時間 難易度
1位 商業簿記 60点 200時間 B
2位 工業簿記 40点 150時間 C
合計 - 100点 350時間 C(偏差値52)

 

合格基準点(ボーダーライン)

 

70%以上

 

日商簿記2級試験は相当評価ではなく、絶対評価を合格基準として採用されています。

 

70%以上正解した人が誰もしなければ合格者は0名です。逆に全員が70%以上得点を取れば全員が合格します。

 

過去を見てもそのようなことは1回も無いのですが、理論上はあり得る話しではあります。なので、受験者の上位30%以内に入ることを目標にするのは無意味です。あくまで、70%以上を意識して勉強するのがポイントになります。

 

商業簿記の概要&勉強方法

 

商業簿記は配点60点と工業簿記に比べると配点比率が高く、重要な科目になります。

 

また、出題範囲も広く、勉強時間が掛かりますので苦戦する受験生も多いのが特徴的になります。

 

単純な暗記ではなく、理解できるまでテキストを繰り返し読み込むことがポイントになります。中途半端な知識では太刀打ちできないので、深い学習が求められます。

 

仕訳問題

 

ビジネスにおける取引を仕訳する課題にで、実務的能力が問われる分野になります。

 

既に企業で経理事務を担当されている方であれば馴染みのある問題のはずです。

 

日商簿記の本質的な分野になりますので、今後経理事務を極めたいと考えているのであれば試験勉強に関わらず入念に勉強しておきたいところです。

 

仕事と関わりがある方にとってはスムーズに勉強することができますが、全く関連性の無い仕事をしている場合ですと最初は苦戦すると思います。但し、慣れれば難易度自体はそれほど高くはないので、繰り返し問題を解くことによって対応することができるはずです。

 

当座預金勘定調整表(銀行勘定調整表)等

 

残高証明書の金額と当座預金の金額を一致させる作業を銀行勘定調整と言います。

 

不一致の原因を確認、調整するための表作成能力が問われます。

 

仕訳の知識も必要になりますので、仕訳問題と関連付けて勉強すると効率的です。

 

似たような問題が出題されますので、一度覚えてしまうと安定して得点を取ることができます。

 

賃借対照表

 

はじめて簿記の勉強をする方ですと、躓きやすい科目になります。

 

まずは単語をシッカリと理解して、基礎的な部分を勉強するところからスタートしましょう。

 

貸借対照表は会社が株主、銀行、税務署へ業績を申告するために重要な書類になります。

 

経理担当以外においても賃借対照表を読む力があるとビジネスにおいて非常に便利です。企業の資金繰りの状況なども把握することができますので、一流の株式投資家で賃借対照表の知識が無い方はほとんどいませんからね。

 

工業簿記の概要・勉強法

 

工業簿記は試験範囲が狭いので、商業簿記に比べると難易度は下がります。

 

また、一度シッカリと理解すれば得点しやすい分野でもあります。

 

部門別計算

 

より正確な原価計算をするために必要な知識になります。

 

中小企業というよりは様々な部門に分かれている大企業の経理事務で需要があります。

 

難易度は一度分かると簡単ですが、分からない人はずっと躓いています。独学で勉強する場合はテキストで基礎知識を得て、ひたすら過去問でアウトプットして対策することをおすすめします。

 

標準原価計算

 

この分野で重要になるのはまず原価とは?の本質について理解することです。

 

経営者・幹部クラスであれば自社商品の原価をシビアに意識しますが、平社員の場合ですと原価削減等について考える機会は少ないと思います。

 

標準原価計算の知識が無いと儲かったと思ったのに赤字になった、思ったより利益が少なかったなど番狂わせになってしまうこともありますので、ビジネスにおいては大変需要になっています。

 

独学で勉強する場合は図表などを多く取り入れてイメージしやすいテキストを購入することをおすすめします。一番のおすすめ学習方法は動画講義ですので、短期間で理解しやすいはずです。

 

日商簿記2級の受験者・合格者・合格率推移

 

実施年月 実受験者数 合格者数 合格率
2019.6.9 41,995人 10,666人 25.4%
2019.2.24 49,766人 6,297人 12.7%
2018.11.18 49,516人 7,276人 14.7%
2018.6.10 38,352人 5,964人 15.6%
2018.2.25 48,533人 14,384人 29.6%
2017.11.19 47,917人 10,171人 21.2%
2017.6.11 43,767人 20,790人 47.5%
2017.2.26 60,238人 15,075人 25.0%
2016.11.20 56,530人 7,588人 13.4%
2016.6.12 44,364人 11,424人 25.8%
2016.2.28 70,402人 10,421人 14.8%

 

実施試験によって合格率にバラつきがあります。正直言って毎回の試験で難易度に差があるので運が良いと本来合格レベルに達していない方でも合格できるケースもあります。もちろん、その逆もあります。

 

合格率推移についても安定していないので、今後の動向についても推測しにくいです。

 

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