FP3級の勉強時間~科目別難易度で検証

FP3級の勉強時間~科目別難易度・合格率で検証

FP3級試験はファイナンシャルプランナーの入門資格です。

 

私たちの人生に関わる生活設計、税金、資産運用、相続、不動産、保険などの基礎知識が問われます。

 

全体に高度な知識が問われる問題は少なく、基本的な知識があれば十分に合格することができますので、誰でもチャンスがある試験と言えます。

 

さて、今回紹介するのはFP3級の合格するまでに必要な勉強時間及び科目別の難易度を徹底検証している内容になります。

 

FP3級の難易度・偏差値レベルの詳細を確認したい方は必見です。合格率、科目別の勉強法についても解説しています。

 

 

合格者の平均勉強時間/期間目安

 

FP3級は学科試験、実技試験の2種類あります。

 

勉強時間は学科試験80~90%、実技試験10~20%程度の比率になります。

 

予備校+学習経験者

 

最短:10時間~15時間/1日~3日
標準:40時間~50時間/2週間~3週間

 

最短レベルですと1日程度の学習で合格可能です。

 

但し、これは元々の学習知識がある場合を想定していますので、標準ですと2週間~3週間程度の勉強期間が必要になります。

 

シッカリと勉強すれば1ヶ月以内の対策で合格を狙えますので、試験までに時間が無い場合でも諦める必要はありません。

 

予備校+学習初心者

 

最短:30時間~40時間/1週間~2週間
標準:50時間~60時間/1ヶ月~1ヶ月半

 

最速クラスですと1週間程度の勉強で合格されていますが、一般的には1ヶ月程度の試験対策時間が必要になります。

 

1日にどのくらいの時間を学習に充てることができるか?がポイントになります。

 

独学+学習経験者

 

最短:20時間~30時間/5日~2週間
標準:50時間/3週間~1ヶ月

 

FP3級試験は予備校ではなく、独学での学習方法を選ぶ受験生が多いのが特徴的になります。

 

早い人であれば1週間以内に合格されているケースもありますが、通常は3週間~1ヶ月程度掛かります。

 

独学+学習初心者

 

最短:40時間~50時間/1ヶ月
標準:80時間~100時間/1ヶ月~3ヶ月

 

受験生の中で一番比率が多いのは「独学+学習初心者」です。

 

初学者の場合は予備校に行った方が良いのは間違えないのですが、独学でも合格するのは難しくありません。

 

但し、最近ではオンライン講座で1万円~3万円程度のコースもありますので、独学に比べて費用はほとんど変わらない状態にあります。

 

それを考えると独学で予算を抑えたい方についても予備校・通信講座を検討対象に加えておくといいでしょう。

 

 

 

学科試験科目別の難易度&勉強時間ランキング

 

※難易度ランクはS~Dに分類にしています。
※S=凄く難しい、A=難しい、B=普通、C=易しい、D=凄く易しい

 

順位 科目 勉強時間 難易度
1位 タックスプランニング 20時間 C
2位 金融資産運用 15時間 C
3位 相続・事業承継 15時間 C
4位 ライフプランニングと資金計画 10時間 D
5位 不動産 5時間 D
6位 リスク管理 5時間 D
合計 - 70時間 偏差値45(Dランク)

 

タックスプランニング

 

  • わが国の税制
  • 所得税の仕組み
  • 各種所得の内容
  • 損益通算
  • 所得控除
  • 税額控除
  • 所得税の申告と納付
  • 個人住民税
  • 個人事業税
  • タックスプランニングの最新の動向

 

FP3級試験の最難関科目は「タックスプランニング」です。

 

簡単に言えば税金に関する知識が問われる問題が出題されます。

 

試験範囲が被る資格としては簿記、税理士、公認会計士などですね。とは言っても問題内容は自体は易しいので、シッカリと勉強すれば攻略するのは難しくありません。基礎中の基礎ですので、数字が苦手の方でも挽回できます!

 

金融資産運用

 

  • マーケット環境の理解
  • 預貯金・金融類似商品等
  • 投資信託
  • 債券投資
  • 株式投資
  • 外貨建商品
  • 保険商品
  • 金融派生商品
  • ポートフォリオ運用
  • 金融商品と税金
  • セーフティネット
  • 関連法規
  • 金融資産運用の最新の動向

 

お金を稼ぐ上で非常に重要な知識である「金融」に関するジャンルです。

 

大金持ち、起業して成功されている人のほとんどは金融に詳しいです。日本人には馴染みの少ない投資信託、債券、株、外貨など幅広い分野から基本的な知識が出題されます。資産運用をするための入門知識と言ったレベルです。

 

受験生の中では勉強していて非常に面白いと感じる人が多いようです。楽しく学ぶことができますが、FP3級試験に合格するために重要な科目です。証券アナリスト、証券外務員試験などが関連する資格になります。

 

相続・事業承継

 

  • 贈与と法律
  • 贈与と税金
  • 相続と法律
  • 相続と税金
  • 相続財産の評価(不動産以外)
  • 相続財産の評価(不動産)
  • 不動産の相続対策
  • 相続と保険の活用
  • 相続・事業承継の最新の動向

 

高齢化社会の日本において相続・贈与、事業継承の知識は欠かせません。

 

今後、需要が拡大する分野の知識を問われる問題が出題されますので、入念に勉強しておきたいところです。

 

ファイナンシャル・プランナーとして独立する場合においても今後期待のできる分野です。

 

主な関連資格としては行政書士、司法書士、税理士、弁護士など様々です。

 

ライフプランニングと資金計画

 

  • ファイナンシャル・プランニングと倫理
  • ファイナンシャル・プランニングと関連法規
  • ライフプランニングの考え方・手法
  • 社会保険
  • 公的年金
  • 企業年金・個人年金等
  • 年金と税金
  • ライフプラン策定上の資金計画
  • ローンとカード
  • ライフプランニングと資金計画の最新の動向

 

生活設計に関する科目になります。ファイナンシャル・プランナーとして仕事をする場合の中核的な知識が問われます。

 

試験範囲は他の科目に比べると広いのですが、問題自体は易しいのでシッカリと勉強すれば高得点を狙えます。

 

ほとんどの方にとって役立つ知識になりますので、身に着けておくとメリットがあります。関連資格としては社会保険労務士などが挙げられます。

 

不動産

 

  • 不動産の見方
  • 不動産の取引
  • 不動産に関する法令上の規制
  • 不動産の取得・保有に係る税金
  • 不動産の譲渡に係る税金
  • 不動産の賃貸
  • 不動産の有効活用
  • 不動産の証券化
  • 不動産の最新の動向

 

宅建、マンション管理士・管理業務主任者、不動産鑑定士試験の範囲と若干被りますが、難易度を比較すると微々たるモノですので、FP3級試験を突破したくらいでは最初の半歩を踏み出したくらいのレベルです。

 

賃貸・持ち家のどちらにおいても不動産と関わらないで生活していないのはホームレスくらいです。99%との方にとって関連性の高い科目ですので、馴染みがあると思いますし、覚えやすいです。

 

リスク管理

 

  • リスクマネジメント
  • 保険制度全般
  • 生命保険
  • 損害保険
  • 第三分野の保険
  • リスク管理と保険
  • リスク管理の最新の動向

 

FP3級試験の中では最も難易度が低く、試験範囲が狭い科目です。

 

勉強時間を少なく抑えることができますが、人によっては難しいという意見も・・・。

 

得意な方であれば数時間程度で合格レベルに達することができますが、油断はできません。

 

実技試験科目別の勉強時間&難易度ランキング

 

※難易度ランクはS~Dに分類にしています。
※S=凄く難しい、A=難しい、B=普通、C=易しい、D=凄く易しい

 

順位 科目 勉強時間 難易度
1位 保険顧客 20時間 C
2位 資産設計 10時間 C
3位 個人資産 5時間 D

 

試験運営団体によって出題科目が異なります。FP協会の実技は「資産設計提案業務」、きんざいの実技は「個人資産相談業務」、「保険顧客資産相談業務」です。

 

3つの内1つの科目を選択して受験することになります。実技試験は学科試験とは異なり、暗記よりも理解することが大切になります。基本的な知識に+で応用力を身に着けることができます。イメージで言うと狭く、深く勉強することがポイントになります。

 

保険顧客資産相談業務

 

  1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニングファイナンシャル・プランニング

    業務に必要とされる倫理観と関連業法との関係を正しく理解したうえで相談に対する回答が行えること

  2. 保険顧客の問題点の把握

    保険顧客の属性、加入している保険商品、保有金融資産等に関する具体的な設例に基づき、ライフプラン策定、保険商品の活用、相続・贈与、所得税等に関する相談における問題点を把握できること

  3. 問題の解決策の検討・分析

    問題解決にあたって必要とされる知識に基づいて、顧客の立場に立って相談に答えられること

 

実技試験科目の中で最も難易度が高いのが保険顧客資産相談業務です。過去の合格率推移を見ても断トツで低く、保険に関する知識が無い方は選択しない方が無難です。

 

但し、実際にファイナンシャル・プランナーとして仕事をする時に保険相談は欠かせないジャンルになります。単に資格取得を目的にしているのであればおすすめできませんが、将来的なことを考えるのであれば受験する価値はあります。

 

資産設計提案業務

 

  1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
  2. ファイナンシャル・プランニングのプロセス
  3. 顧客のファイナンス状況の分析と評価

 

FP協会の実技試験です。3つの中で難易度は丁度真ん中くらいです。

 

FP協会の場合は「資産設計提案業務」しかないので、受験する場合は避けては通れません。

 

とは言っても難しい問題ではないので、シッカリと学科試験の勉強をしていて、過去問を繰り返し解けば攻略できるはずです。

 

個人資産相談業務

 

  1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング

    ファイナンシャル・プランニング業務に必要とされる倫理観と関連業法との関係を正しく理解したうえで相談に対する回答が行えること

  2. 個人顧客の問題点の把握

    個人顧客の属性、保有金融資産、保有不動産等に関する具体的な設例に基づき、ライフプランの策定、金融資産選択、不動産の有効活用、相続・贈与税、所得税等に関する相談における問題点を把握できること

  3. 問題の解決策の検討・分析

    問題解決にあたって必要とされる知識に基づいて、顧客の立場に立って相談に答えられること

 

きんざいで受験する場合におすすめなのが「個人資産相談業務」です。試験範囲は狭く、難易度が低いので勉強時間を抑えることができます。また、FP資格を活かして仕事をする場合、中核になる分野です。

 

FP3級の合格率推移(日本FP協会)

 

実施年月 学科試験合格率 実技試験合格率
2019年5月 69.07% 86.42%
2019年1月 74.09% 83.38%
2018年9月 78.63% 86.50%
2018年5月 78.92% 90.47%
2018年1月 80.33% 89.07%
2017年9月 78.47% 85.37%
2017年5月 71.87% 86.18%
2017年1月 67.20% 85.07%
2016年9月 69.21% 76.81%
2016年5月 76.58% 84.90%
2016年1月 68.62% 81.60%

 

筆記試験は60%~70%、実技試験は80%~90%と非常に高い合格率になります。

 

最終的に2人に1人程度は落ちているのだから難しいのでは?という意見もありますが、ノー勉で受験されている人も中にはいますし、ほとんど勉強していない状況の人も大勢います。簡単に言えば資格試験のガチ勢率が低いのです。

 

FP3級の合格率推移(きんざい)

 

実施年月 学科試験 実技(個人) 実技(保険)
2019年5月 42.76% 54.35% 44.85%
2019年1月 51.91% 56.21% 39.32%
2018年9月 61.64% 51.46% 34.32%
2018年5月 57.84% 71.20% 35.69%
2018年1月 65.34% 67.13% 42.98%
2017年9月 69.95% 75.83% 67.05%
2017年5月 55.12% 59.69% 40.60%
2017年1月 48.19% 74.89% 48.97%
2016年9月 55.08% 83.18% 66.99%
2016年5月 54.93% 61.95% 42.53%
2016年1月 55.86% 57.30% 58.58%

 

きんざいの方がFP協会より合格率が低い傾向にありますので、「難しいのでは?」という意見もありますが、きんざいの受験生はFP協会に比べると団体受験が多く、さらにガチ勢率が低いので、実質的な難易度は同等程度と考えて良いでしょう。むしろ、実技試験では「個人資産相談業務」、「保険顧客資産相談業務」のいずれかを選択することができますので、対策しやすいのが特徴的になります。

 

 

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