石巻市役所採用の難易度・年収モデル

石巻市役所採用の難易度・年齢別の年収モデル

 

東北地方、宮城県北東部の太平洋沿岸地域に位置している石巻市は、県下第二の都市として発展してきたところです。そして、東日本大震災では甚大な被害を受けた都市でもありますが、国・県をはじめ、全国の企業や自治体、ボランティアの方々、また、市民が一丸となって復旧・再生・発展へ向けて歩みだしています。

 

そこで、将来、公務員として石巻市で働きたいと思っている人のなかには、試験の内容や難易度、また年収が気になる方もいることでしょう。そして、公務員受験先で各自治体等で迷われている方もいるかと思われます。ここでは、採用試験だけでなく、給料、賞与、年収、退職金など石巻市役所職員についてまとめていますので参考としてご覧ください。

 

 

 

石巻市職員採用試験の難易度を徹底検証！

 

石巻市は、社会情勢の変化に対応し、また、多種多様な市民ニーズに応えることができる行政運営の実現を目指すため、下記にある職員を求めています。

 

 

採用試験の情報

 

上級（大卒）	行政（事務）、土木、機械、保健師、社会福祉士、学芸員（考古）、学芸員（歴史：近世）
中級（短大卒）	保育士・幼稚園教諭
初級（高卒）	行政（事務）、土木
初級（障がい者対象）	行政（事務）
その他	公務員経験者（土木）、准看護師、任期付職員（学芸員）

※R5年度採用試験実施

 

石巻市役所は、大きくわけて上級、中級、初級の試験区分を設け、行政事務や土木、機械、保健師、社会福祉士、学芸員、他、様々な職種の採用試験を行っています。

 

事務（一般行政）の試験内容！対策まとめ

 

	大卒	高校卒
第1次試験	教養試験・専門試験・論文試験・職場適応力診断	教養試験・作文試験・職場適応力診断
第2次試験	面接試験	面接試験

 

人物重視の採用試験！教養試験は知能重視型タイプ

 

• 教養試験（40題2時間）：時事、社会・人文及び自然に関する一般知識並びに文章理解、判断推理、数的推理及び資料解釈に関する一般知能
• 専門試験（40題2時間）：政治学、行政学、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、社会政策、国際関係
• 論作文（800字1時間）：公務員として必要な識見、判断力、思考力等についての記述試験
• 職場適応力診断（132題20分）：公務員に求められる資質についての検査
• 面接試験：公務員としての適格性についての面接

 

石巻市の事務職採用試験は、1次試験に筆記試験（教養試験、大卒のみ専門試験）、論作文試験、職場適応検査が行われ、2次試験の面接試験で最終合格が決定されます。教養試験は、学歴に応じた問題が出題され、大卒、高卒どちらにしても主に文章理解、数的推理など一般知能分野のウエイトが高いと考えられます。

 

最終合格のカギは論作文＆面接対策が必須

 

石巻市は公式HPに配点は記載されていませんが、筆記試験より人物試験の方が配点が高いことが予想されます。そのため筆記試験はもちろんですが、論作文と面接試験に向けて十分な対策が必要になります。特に面接は、自己アピール、面接官からの質問に柔軟に受け答えできるよう何度も練習を繰り返しておくことが大切です。

 

事務（一般行政）の過去2年間の倍率

 

	R４	R３
一般行政（大卒枠）	4.3	5.3
一般行政（高卒枠）	4.3	4.1
一般行政（社会人枠）	実施なし	26.0

 

石巻市事務職は平均並みの難易度

 

例年、大卒、高卒の事務職倍率は4～5倍と全国市役所と比べると平均並みの倍率を推移しています。合格に至るには決して易しくはありませんが、十分な対策を講じることで合格を可能にしています。また、社会人の事務職については、R5、R4年度は実施されませんでしたが、R3年度に実施された際は高倍率となっています。

 

石巻市職員（一般行政職）の年収・給与・賞与について徹底調査！

 

※2022年実績

 

平均年収12位/宮城県全36自治体

 

石巻市職員（一般事務）の平均年収は、宮城県の自治体のなかでは上位にランクインしており、また、全国の地方公務員（全1788自治体）のなかでは1130位で全国平均よりやや低めの給与、賞与になります。また、全772市役所のなかで656位にランクインするなど低い水準になります。しかし、一般サラリーマンの全国平均年収461万円に対し、市職員の年収は高く、さらに、石巻市平均所得（年収）295万8000円に比べてもかなり高額であると感じられます。

 

石巻市役所の退職金（60歳定年退職の場合）は平均2315万円

 

サラリーマンの平均退職金は約2,000万円としていますが、大企業は約2500万円、中小企業で約1,100万円と大きな開きがあります。また、大卒や高卒といった学歴や業種によって異なります。定年まで働くことで、安定した給与と賞与、そして退職金を得ることができるのは公務員の強みでもあり、人気の理由になっていると思われます。

 

職員の初任給

 

※R5年4月1日
※上記金額のほか、期末・勤勉手当、通勤手当、住居手当、扶養手当等がそれぞれの要件により支給

 

経験年数＆学歴別平均給料月額

 

	経験年数10年	経験年数20年	経験年数25年	経験年数30年
大学卒	256,564円	333,482円	369,408円	393,429円
高校卒	239,344円	299,725円	324,225円	374,872円

※令和4年4月1日時点

 

石巻市職員は大卒、高卒など学歴による給料の差が、初任給で約3万円ありますが、10年経過するとその差は1.7万円に縮まっています。ただ、経過20年では3.3万円、25年で4.5万円まで広がっています。その後、30年経過で約2万円の差になっています。ただ、大学にかかった学費を考えると生涯年収においては大卒、高卒ともにそれほど変わらないとも考えられます。

 

級別職員及び給料

 

等級	職務内容	１号給～最高号給の給料月額
1級	主事	146,100円～247,600円
2級	主事	195,500円～304,200円
3級	主任主事・主査	231,500円～350,000円
4級	主幹	264,200円～381,000円
5級	課長補佐	289,700円～393,000円
6級	課長	319,200円～410,200円
7級	次長	362,900円～444,900円
8級	部長	408,100円～468,600円

※令和4年4月1日時点

 

石巻市事務職は1098人が従事し、1級から8級までの等級に属しています。採用時は基本、主事に任命されることが多く、1級、2級には全体の19％で20代の職員が属しています。そして、3級、4級は全体の43.2％で、30代、40代の職員が属しています。また、5級の課長補佐になると全体の22.6％で主に大卒職員が属していますが、高卒でも能力次第で昇級できる役職になります。

 

ただ、6級の課長は全体の9.7％、7級の次長は3.1％、8級は2.4％で、大卒でも一握りの職員が昇級できる役職になります。また、最高等級の8級は、平均年収900～1000万円近く見込めます。

 

 

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