甲府市役所採用の難易度・年齢別の年収モデル
戦国武将の武田信玄ゆかりの地として知られている甲府市は、山梨県の県庁所在地で、中核市、保健所政令市、中枢中核都市に指定されているまちです。中心地の甲府駅からは、特急列車なら1時間30分で新宿駅に行ける距離にあり、豊かな自然と都市機能が調和しているので、都会からの移住先として注目されています。
ここでは、甲府市役所採用試験を検討している方のために、大卒、高卒等の試験難易度をはじめ、職員の平均年収や学歴別の給与、給料などもまとめていますので参考にして下さい。
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甲府市職員採用試験の難易度を徹底検証!
甲府市が求める人材(人財)
- 甲府市を愛し、市民のために尽力できる人
- 市民目線で行動し、まちづくりに挑戦できる人
- 協調性とコミュニケーション能力を備えた人
採用試験の情報
採用試験 | 行政事務職、保育士、社会福祉士、土木職、建築職、電気職、機械職、農業職、化学職、保健師、管理栄養士 |
---|---|
資格免許職 | 看護師A・B、薬剤師、臨床検査技師、獣医師 |
民間企業等職務経験者 | 行政事務職、土木職 |
※R5年度採用試験実施
甲府市の職員採用試験は、行政事務、技術職、医療職、福祉職、資格免許職など実施されました。そして、民間職務経験者の1次試験はテストセンター会場の選択も可能なので幅広い人が受験しやすくなっています。
甲府市役所の各職種試験難易度ランク
ここでは、事務職をはじめ、資格免許職、技術職など、それぞれの採用試験の難易度を倍率と試験内容から総合的な観点からA~Dまでランク付けしてみましたので参考にして下さい。
Aランク(偏差値60以上) |
なし |
---|---|
Bランク(偏差値59~55) |
行政事務 |
Cランク(偏差値54~50) |
行政事務(民間) |
Dランク(偏差値49~45) |
土木職(民間) |
Eランク(偏差値44~40以下) |
なし |
※各ランクの相当するレベル
甲府市役所採用試験の難易度は中核市平均並み
県庁所在地、中核市ということから甲府市は公務員受験生から人気があります。そのなかでも行政事務は、試験内容や倍率、受験生レベルからするとBランクレベルと思われます。民間事務については、倍率は一般より高めですが、試験内容が易しいこともありCランク上位に位置づけています。
消防士は甲府市のほか、甲斐市、中央市、昭和町管轄になり、毎年、高い倍率を推移しているので難易度は高めになります。その他の職種は平均並みの難易度かと思われます。
事務(一般行政)の過去3年間の倍率
R4 | R3 | R2 | |
---|---|---|---|
行政事務職 | 4.9 | 5.6 | 6.6 |
行政事務職(民間) | 9.0 | 合格者なし | 8.0 |
消防史員 | 4.7 | 8.5 | 7.3 |
※消防史員の結果は甲府地区広域行政事務組合
甲府市行政事務の倍率はやや高め!民間は平均水準!消防士は高め
行政事務試験は大学院卒から高卒までの受験資格になるので、毎年約150人程度、幅広い学歴の受験生がチャレンジしています。そして、民間枠については、8~9倍を推移し、全国自治体に比べるとやや低めと感じられます。
事務(一般行政)の試験内容!対策まとめ
一般枠 | 民間企業等職務経験者 | |
---|---|---|
第1次試験 |
・職場適応性検査 |
・書類審査 |
第2次試験 |
・集団討論 |
・論文試験 |
甲府市事務職は2次試験まで実施!2回の面接試験あり
一般枠と民間枠の試験科目は異なりますが、どちらも2次試験で面接が2回課せられ、一般枠は社会性、貢献度、指導性等をみる集団討論も実施しています。試験内容からみても甲府市は人物重視の採用試験と思われます。万全な面接練習が最終合格のカギになります。
1次試験突破するためには筆記対策も必須
一般枠(大学院卒、大卒、短大卒、高卒等)
- 職場適応性検査:職場への適応性について、ペーパーテストにより職務への対応や対人関係に関連する性格傾向などをみます
- 事務適性検査:職員としての適応性について、ペーパーテストにより作業能力などをみます。
- 教養試験:一般知識(時事、社会・人文及び自然)及び一般知能(文章理解、判断・数的推理及び資料解釈) ※最終学歴に応じた出題程度
民間職務経験者
- SPI3-G(能力検査):公務に必要な基礎的な知的能力の検証を行います。
- SPI3-G(性格検査):性格特徴を測定し、職場への適応性などを確認します。
一般枠は通常の教養試験と職場・事務検査、民間はSPI3-Gが1次試験に課せられ、2次試験に進むためにも問題集など活用して対策しておく必要があります。
甲府市職員(行政職)の年収・給与・賞与について徹底調査!
平均年収 575.1万円
平均年齢 41.9歳
平均給料月額 307,420円
平均給与月額 406,797円
平均ボーナス 153.0万円
平均諸手当総額 99,438円
平均退職金 2172.1万円
※2022年実績
甲府市職員の年収は高い?安い?
4位/山梨県全28自治体
509位/全国地方公務員(全1788自治体)
356位/全国市役所(全772自治体)
甲府市事務の年収は県内&全国で高水準
甲府市は、県内自治体年収ランキングで上位の県庁、南アルプス市、笛吹市より平均年齢が若いこともあり、県庁所在地でありながら4位という結果になっています。とは言っても全国地方公務員のなかでは平均より高い年収を得ています。
新卒職員の初任給(地域手当含む)
大卒 196,312 円
※R5年4月1日時点
※上記金額のほかに諸手当、期末手当、勤勉手当が支給
経験年数&学歴別平均給料モデル
経験年数10年 | 経験年数20年 | 経験年数25年 | 経験年数30年 | |
---|---|---|---|---|
大学卒 | 32歳 245,446円 | 42歳 342,725円 | 47歳 372,509円 | 52歳 390,595円 |
高校卒 | 28歳 ー円 | 38歳 317,700円 | 43歳 362,067円 | 48歳 385,125円 |
※令和4年4月1日時点
甲府市事務の給料は大卒、高卒変わらない!
大卒42歳、高卒43歳、大卒47歳、高卒48歳をそれぞれ同年齢で給料の金額を換算して比べると大卒、高卒の差はほとんどないように思えます。ただ、管理職手当が加算されることで、管理職につく割合が多い大卒職員のほうが、給与が高くなり、年収にすると学歴による差が見られます。しかし、大学でかかった学費を考えると、大卒、高卒の生涯年収はそれほど変わらないと思われます。
級別職員の年代及び給料
等級 | 職務内容 | 1号給~最高号給の給料月額 | 職員割合 |
---|---|---|---|
1級 | 新卒・20代 主事・技師 | 146,100円~247,600円 | 22.1% |
2級 | 20代 主任 | 195,500円~304,200円 | 14.6% |
3級 | 20~40代 主任(高度) | 231,500円~350,000円 | 9.2% |
4級 | 30~50代 係長 | 264,200円~381,000円 | 23.9% |
5級 | 40~50代 課長補佐 | 289,700円~393,000円 | 14.6% |
6級 | 40~50代 課長・担当課長 | 319,200円~410,200円 | 9.7% |
7級 | 50代 室長 | 362,900円~444,900円 | 4.1% |
8級 | 50代 部長 | 408,100円~468,600円 | 1.8% |
※令和4年4月1日時点
※甲府市一般行政職員数774人
山梨県庁職員(事務)は1級から8級までの階層があり、基本、新卒職員は1級の主事からスタートになります。その後、経験を積むことで2級の主任に昇進し、能力次第では20代のうちに3級へ昇級している職員もいます。そして、採用から20年後の40歳前後で係長へ、さらに人事評価により課長補佐に昇任されます。
さらに、6級の課長、7級の室長、8級の部長に昇進できるのは、大卒でもわずかになります。ちなみに、最高等級の8級になると900~1000万近い年収が見込まれるようになります。
甲府市職員(行政職以外)の給与、平均年収を調査!
職種 | 平均年齢 | 平均給料月額 | 平均給与月額 |
---|---|---|---|
技能労務職 | 52.7歳 | 331,464円 | 382,573円 |
高等学校(特別支援・専修・各種)教育職 | 47.8歳 | 408,800円 | 463,348円 |
※令和4年4月1日時点
甲府市役所職員の年収は、行政職と教育職を比べるとほぼ同じぐらいと思われます。給料は教育職のほうが高いですが、行政職は10万近い諸手当がつくので、総合的に同等の年収になっています。そして、甲府市の技能労務職の年収は、職員全体では低い水準になりますが、平均500万円以上の年収が見込まれ、甲府市民の平均年収約354円に比べるとかなり高年収に感じられます。
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