広島市役所採用の難易度・年収モデル

広島市役所採用の難易度・年齢別の年収モデル

 

中国・四国地方で最多の人口を有する広島市は、県庁所在地、8つの行政区で構成されている政令都市です。大企業の支店や官公庁の出先機関が置かれるなど地方中枢都市の特徴があります。

 

ここでは、広島市採用試験を検討している方のために、大卒、高卒等の試験難易度をはじめ、職員の平均年収や学歴別の給与、給料などもまとめていますので参考にして下さい。

 

 

 

広島市職員採用試験の難易度を徹底検証！

 

1. 共感する力ー市民の気持ちに寄り添い、対話を重ねて市民ニーズを的確にくみ取る力
2. 考えぬく力ー時代の変化を先取りし、市民にとっての最善を自ら考えぬく力
3. やり遂げる力ー使命感に満ち、最後まで責任を持って職務をやり遂げる力

 

広島市では上記ような力を持つ人を求めています。

 

採用試験の情報

 

Ⅰ種	行政事務、社会福祉、心理、土木、建築、電気、機械、化学、農芸化学、造園、農林業、水産、薬剤師、獣医師、保健師、消防、保育士
経験者	行政事務、社会福祉士、土木、建築、電気、機械
Ⅱ種	行政事務、土木、学校事務、消防
就職氷河期世代	行政事務
障がい者対象	行政事務、学校事務
技能業務職	食肉技術員、清掃業務員、学校業務員、下水関係業務員、調理員

※Ｒ５年度採用試験実施

 

広島市役所は、Ⅰ種（大卒）、Ⅱ種（短大・高卒）、社会人（経験者・氷河期世代）、障害者の区分を設け、行政事務や学校事務、技術職、資格職など採用試験が行われました。また、技能業務職では幅広い業務員を募集しています。

 

広島市役所の各職種試験難易度ランク

 

ここでは、行政＆事務職をはじめ、消防士、資格免許職、技術職などそれぞれの採用試験の難易度を倍率と試験内容から総合的な観点からA～Dまでランク付けしてみましたので参考にして下さい。

 

Aランク（偏差値60以上） ※国家一般職（大卒）、外務省	なし
Bランク（偏差値59～55） ※地方上級（政令都市）、東京消防庁	行政事務Ⅰ種 行政事務（経験者）
Cランク（偏差値54～50） ※地方中級、国家一般職 （高卒）、消防士（大卒）	消防Ⅰ種 行政事務（氷河期世代） 学校事務（Ⅱ種） 行政事務（Ⅱ種） 消防Ⅱ種 社会福祉士（Ⅰ種）（経験者） 資格職（Ⅰ種） 技術職（Ⅰ種） 技術職（経験者）
Dランク（偏差値49～45） ※地方初級、警察官（大卒）、消防士（高卒）	技術職（Ⅱ種） 技能業務職
Eランク（偏差値44～40以下） ※警察官（高卒）、自衛官	なし

※各ランクの相当するレベル

 

広島市役所の難易度は全国では高め！政令都市のなかでは標準！

 

倍率は高くありませんが、試験内容や受験生レベルからして行政事務は特にⅠ種試験は難易度が高いと思われます。ただ、20ある政令都市では平均並みと感じられます。また、消防士Ⅰ種は政令都市のなかでも難関試験になります。

 

事務（一般行政）の過去3年間の倍率

 

	R５	R４	R３
行政事務Ⅰ種	3.3	3.5	2.9
行政事務（経験者）	7.9	6.3	7.0
行政事務（Ⅱ種）	4.1	4.2	4.1
学校事務（Ⅱ種）	4.3	5.1	6.5
行政事務（氷河期世代）	12.2	7.3	13.0
消防Ⅰ種	18.3	17.3	20.0
消防Ⅱ種	5.0	8.6	7.0

 

Ⅰ種＆Ⅱ種の行政事務試験は3～4倍！政令都市のなかでは低い倍率

 

広島市は大卒、高卒ともにそれほど高い倍率ではなく、過去３年、落ち着いた結果になっています。また、高倍率が当たり前の社会人枠（経験者や氷河期世代）においても広島市はそれほど高いわけではなく、経験者7～8倍、氷河期世代は10倍程度になります。

 

そして、消防職は大卒のⅠ種が非常に高倍率で毎回、20倍近い倍率を推移。また、高卒程度のⅡ種は政令都市並みの倍率でやや高めになります。

 

事務（一般行政）の試験内容！対策まとめ

 

行政事務Ⅰ種	１次試験300点：教養試験、専門試験、小論文試験（配点は2次試験加算） ２次試験500点：個別面接試験 ３次試験600点：個別面接試験、集団討論試験
行政事務Ⅱ種	１次試験300点：教養試験、小論文試験（配点は2次試験加算） ２次試験500点：個別面接試験 ３次試験600点：個別面接試験、集団討論試験
職務経験者	１次試験300点：適性検査(ＳＰＩ３)、エントリーシート ２次試験500点：：小論文試験、個別面接試験 ３次試験600点：面接・プレゼンテーション試験、集団討論試験
氷河期世代	１次試験300点：適性検査(ＳＰＩ３)、エントリーシート ２次試験500点：小論文試験、個別面接試験 ３次試験600点：個別面接試験、集団討論試験

 

広島市事務は、3次試験まで実施！人物重視の採用試験

 

広島市事務の1次試験は、総合成績により合格者を決定し、第２次試験及び第３次試験は、それまでの試験の成績を総合して合格者を決定します。

 

どの区分も1次試験は筆記、2次、3次は人物試験が行われ、個別面接は2回、集団討論1回、職務経験者においてはプレゼンが課せられています。試験科目から広島市は人物評価に重点を置いて採用しています。最終合格のカギは、配点の大きい面接試験になりますが、まずは、2次試験に進むためにも筆記対策も必須です。

 

特にⅠ種は教養、専門試験が課せられるので受験生の負担は大きいと思われます。そこで、筆記対策に時間をかけて面接練習がおろそかにならないためにも、公務員試験に熟知している予備校の活用が得策です。効率的かつ効果的に合格力を身につけることができます。

 

広島市職員（一般行政職）の年収・給与・賞与について徹底調査！

 

※2022年実績

 

広島市役所の年収は高い？安い？

 

 

広島市事務の年収は、全国高水準！政令都市のなかでは平均並み

 

平均年齢が若いわりに全国地方公務員のなかでｈ高い年収を得ている広島市ですが、県都ながら県内では5番目の年収の高さになります。平均年齢が若いことが年収引き下げの要因と思われます。

 

新卒職員の初任給（地域手当含む）

 

※Ｒ５年４月１日時点
※上記金額のほかに諸手当、期末手当、勤勉手当が支給　

 

経験年数＆学歴別平均給料モデル

 

	経験年数10年	経験年数15年	経験年数20年
大学卒	32歳　269,121円	37歳　302,484円	42歳　332,584円
高校卒	28歳　236,440円	33歳　254,433円	38歳　290,543円

※令和4年4月1日時点

 

大卒、高卒の給料差は少ない！年１回の昇給で学歴に関係なく年収ＵＰ！

 

経過年数でみると大卒、高卒の給料の差が大きいようにみえますが、同年齢にして比べるとあまり差はなく、どちらも右肩上がりに年収は上昇しています。新卒、20代の頃は民間企業の平均年収より低めでしたが、30代半ば頃になると民間企業を超える年収になります。

 

級別職員の年代及び給料

 

等級	職務内容	１号給～最高号給の給料月額	職員割合
1級	20代　係員（定型的な業務）	142,700円～254,200円	6.8%
2級	20～30代　係員（高度）	162,200円～317,400円	22.2%
3級	20～40代　係員（特に高度）	217,800円～380,30０円	26.4%
4級	30～50代　係長、主査、主任技師	261,400円～417,300円	22.0%
5級	40～50代　課長補佐、主幹、専門員	315,800円～434,700円	14.2%
6級	40～50代　課長、担当課長	355,400円～462,000円	6.0%
7級	50代　局次長、部長、担当部長、副区長	400,000円～491,900円	1.9%
8級	50代　局長、担当局長、区長	453,400円～537,700円	0.5%

※令和4年4月1日時点
※広島市一般行政職員数5588人

 

広島市役所の職員事務は、1級から8級までの階層があり、5割強の職員が係員級に属しています。係長級は、早ければ30代に主任、主査、そして40歳ぐらいに係長へ昇格している職員が多いようです。そして、能力次第では、40代に課長補佐、50代で課長に昇進することも可能ですが、主査や係長で定年を迎える職員もいます。

 

また、7級以降になると行政職員全体に対し2.4％と非常に少なく、大卒でもほんの一握りの職員のみ昇進できる役職になります。ちなみに、最高等級の部長になると900～1000万円以上の年収が期待できます。

 

 

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