管理業務主任者の勉強時間~科目難易度・合格率まとめ!

マンションの管理委託契約に関する重要事項の説明、管理事務報告を実施するための資格です。


マンション管理業者は一定数資格保有者を設置する必要がありますので、管理業務主任者の資格を取ることで就職・転職が有利になります。さらに関連の仕事をしているのであれば資格手当・昇給のキッカケにもありますし、キャリアアップのチャンスにもなります。


不動産管理会社で働いているのであれば資格取得のメリットは十分にありますので、ぜひ検討してみてください。


さて、このページでは管理業務主任者試験の勉強時間はどのくらい必要なのか?試験科目・範囲は?難易度・合格率はどうなの?など試験レベルについて徹底検証していますので、これから受験を検討している人は必見です。



合格者の平均勉強時間/期間目安


マンション管理士、宅建士など試験範囲が被る関連資格の保有者については短期合格を目指すことができます。


特にマンション管理士試験とは科目がほとんど一緒ですので、W合格を狙いやすいので同時受験がおすすめです。


今回は学習環境を予備校パターン、独学パターンに分けて、管理業務主任者試験に合格するまでに必要な勉強時間を算出してみました。


最短は関連資格保有者など学習経験者、標準は初学者から勉強する場合の目安にしています。


予備校


最短:100時間~150時間/1ヶ月~2ヶ月
標準:200時間~300時間/3ヶ月~4ヶ月


1日10時間以上勉強できるのであれば最速で1週間~2週間でも合格できる可能性はあると思います。


但し、働きながらの場合ですと4時間~5時間くらいが1日の学習の限度だと思いますし、試験申込期間などを考えると1ヶ月~2ヶ月程度の合格が最短レベルと言えます。


独学


最短:150時間~180時間/2ヶ月~2ヶ月半
標準:300時間~400時間/5ヶ月~6ヶ月


特別難易度が高い試験ではないので、独学でも十分に合格することができます。


実際に予備校を一切使っていない受験生も結構多いのが特徴的になります。


テキストを少し読んで簡単に理解できるようであれば独学でOKだと思います。但し、マンション管理士と管理業務主任者試験のW合格を狙う場合などは効率性を考えて予備校がおすすめです。




科目別の難易度・勉強時間ランキング


※難易度ランクはS~Dに分類にしています。
※S=凄く難しい、A=難しい、B=普通、C=易しい、D=凄く易しい


民法・区分所有法


難易度:A
勉強時間:150時間
出題数:約20問(40%)
目標点:12点/20点


管理業務主任者試験の勉強で一番注力するべき科目になります。


民法など法律系問題は馴染みが無い方にとっては苦戦すると思います。難しい理由の1つとして挙げられるのは暗記だけで対応できないことが挙げられます。薄っぺらい理由では解けないので、深い知識が求められます。学習する上で暗記ではなく、正確な理解ができるまで繰り返しテキストを読み、過去問を何度も解くことが重要になります。


試験全体の40%を占める科目になりますので、難易度が高いからと言って避ける訳にはいきません。最低でも6割程度の得点は取りたいところです。区分所有法はマンションの基本ルールを定める法律ですので、難易度はそれほど高くはなく、得点源にすることができます。


修繕・維持関連


難易度:B
勉強時間:100時間
出題数:約10問(20%)
目標点:7点/10点


マンションの修繕・維持に関する知識が問われます。問題数が多いので勉強時間は多く必要になりますが、1つ一つの問題は80%の理解でも解ける問題が多いので難しくありません。得点を取りやすいのが特徴的になります。


管理規約・委託契約


難易度:B
出題数:約8問
目標点:7点/8点


複雑な知識が必要な問題が少なく、単純な問題がほとんどなので高得点を狙える科目です。


マン管適正化法・指針


難易度:B
出題数:約5問
目標点:4点/5点


管理組合によるマンション管理の適正化を推進・指針するための法律分野になります。


都市計画法・建築基準法


難易度:B
出題数:約2問
目標点:1点/2点


全ての範囲を網羅すると時間が掛かるので、ある程度的を絞った学習がポイントになります。2問の内1問は確実に得点できる勉強をすることが重要です。


会計・税務・簿記


難易度:B
出題数:約2問
目標点:2点/2点


一度シッカリと理解すれば確実に得点を取ることができる科目です。簿記知識ゼロの方ですと苦戦される人もいると思いますが、基礎からシッカリと覚えれば難しくありません。


設備関連法(消防法・水道法など)


難易度:B
出題数:約2問
目標点:2点/2点


例年、消防法・水道法関連の問題が出題される傾向があります。


宅建業・不動産登記法


難易度:B
出題数:約1問
目標点:1点/1点


毎年同じような問題が出題されますので、過去問を繰り返し解くことがポイントになります。


例年1問~2問くらいの出題ですので、苦手であれば捨て科目にしてもOKです。


受験者・合格者・合格率推移


年度 受験者数 合格者数 合格率
2018年 16,249人 3,531人 21.7%
2017年 16,950人 3,679人 21.7%
2016年 16,952人 3,816人 22.5%
2015年 17,021人 4,053人 23.8%
2014年 17,444人 3,761人 21.0%
2013年 18,852人 4,241人 22.5%
2012年 19,460人 4,254人 21.9%
2011年 20,625人 4,278人 20.7%
2010年 20,620人 4,135人 20.1%
2009年 21,113人 4,329人 20.5%


20%~23%程度の安定した合格率推移になります。


受験者数は年々減少傾向にありますので、若干合格率が高くなっている傾向が見られますが、今後さらに減り続けても、大きく変動するとは思えません。難易度は一定水準を保つと予想されます。


合格率を考えるとマンション管理士、宅建士に比べると高いので、合格しやすい試験であることが分かります。



 このエントリーをはてなブックマークに追加