青森県庁採用の難易度・年齢別の年収モデル
東北地方及び本州の最北部に位置している青森県は、全国有数の農業産出県として有名で、リンゴ、ナガイモ、ニンニクが全国一の生産量を誇ります。また、県南部には八戸臨海工業地帯が広がり、多くの関連企業が集積しています。そして、118万人が暮らすなかで、人口減少と少子化、高齢化の一層の進行により様々な問題を抱え、県は人口減少に対応した社会づくりに取り組んでいます。
そこで、将来、公務員として青森県で働きたいと思っている人のなかには、試験の内容や難易度、また年収が気になる方もいることでしょう。そして、公務員受験先で県内各自治体で迷われている方もいるかと思われます。ここでは、採用試験だけでなく、給料、賞与、年収、退職金など青森県職員についてまとめていますので参考としてご覧ください。
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青森県職員採用試験の難易度を徹底検証!
青森県が求める人材
- 公務に対する高い志を有し、チャレンジ精神と行動力のある人
- 時代の変化に柔軟に対応し、自ら考え、判断し、課題解決に向け行動できる人
- 県民の満足度の向上に強い意欲を持ち、チームワークをもって目標を達成できる人
青森県は職員に対し上記のような人物を求めています。自身にあてはまる項目があるか、再認識したうえで受験申込すると良いでしょう。
採用試験の情報
大卒程度 | 行政、警察行政、病院運営、化学、心理、福祉、保健師、農学、畜産、林業、水産、総合土木、建築、設備、警察科学(化学) |
---|---|
大卒程度社会人 | 行政、心理、福祉、保健師、農学林業、総合土木、建築、設備、 |
短大卒程度 | 栄養士・司書 |
高卒程度 | 一般事務、教育事務、警察事務、林業、総合土木 |
障害者対象(高卒程度) | 一般事務、教育事務、警察事務、林業、総合土木 |
※R5年度採用試験実施
一般行政(事務)の試験内容!対策まとめ
青森県の事務職はどんな仕事?
大卒程度の一般行政職は、知事部局(本庁・出先機関)又は教育委員会(本庁・出先機関(県立学校を含む。))において、各種施策の企画立案、庶務・経理等の一般行政事務に従事します。
社会人は、知事部局(本庁・出先機関)において、各種施策の企画立案、庶務・経理等の一般行政事務に従事します。
高卒は知事部局の本庁又は出先機関において、庶務・経理・税務・福祉事務等の一般行政事務に従事します。
大卒 | 社会人 | 高校卒 | |
---|---|---|---|
第1次試験 |
・教養試験 |
・教養試験 |
教養試験 |
第2次試験 |
・論文試験 |
・論文試験 |
・作文試験 |
1次試験高得点で余裕をもって2次試験に臨める
青森県職員の採用試験(行政・事務)は、大卒、社会人、高卒の試験区分に分けて行われ、どの区分も1次試験配点100点、2次試験200点となっています。1次試験合格者は、各試験種目の合計得点の高い順に決定します。ただし、第1次試験の各試験種目の得点が合格基準に達しない場合には、原則として不合格となります。
そして、青森県は、2次試験の各試験種目の合格基準を満たしている者について、第1次試験及び第2次試験の総合得点による順位で最終合格者が決定します。そのため、1次試験の得点は非常に重要であり、高得点を狙うつもりで試験対策することで、後の2次試験は自信を持って受験できるようになります。
そこで大卒の1次試験で課せられる教養と専門は、配点比率50:50で、どちらも過去の問題をチェックして対策を講じる必要があります。また、高卒試験については教養試験が100点の配点になるので、重要科目とそうでない科目をしっかりと見極め、効率的に学習しておくことが大切です。
過去の論作文・面接試験を参考に万全な対策が必要
2次試験の面接では思考力・表現力、協調性・社会性、使命感・責任感、積極性、課題認識力・経験学習力等を評価される試験になります。どの区分もグループワーク、個別により実施されます。自信をもって受け答えができるよう練習しておくことが大事で、自身のアピールも積極的に発言できるようにしておくと良いでしょう。
そして論文・作文(800字以内、1時間)はどの区分も1次試験に実施されますが、配点は2次試験に加算されます。論理性・思考力、表現・国語力等を評価される試験になっています。
大卒程度の試験内容
- 教養試験(40題、2時間):社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈
- 専門試験:政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係
- 論文試験:一般的課題により職務の遂行に必要な識見、判断力、思考力等について記述試験
- 面接試験:人物について、グループワーク及び個別面接による試験
- 適性検査:公務員としての適性について、作業検査法による検査
社会人
- 教養試験(40題、2時間):公務員として必要な一般的知識及び知能について、択一式による筆記試験
- アピールシート試験:「職務経歴シート」ではこれまでの民間企業等における職務経歴等について審査。「アピールシート」で職務経験における実績や成果、県職員としてどのように貢献できるか等について審査
- 論文:一般的課題により職務の遂行に必要な識見、判断力、思考力等について記述試験。
- 面接試験:人物について、グループワーク及び個別面接(プレゼンテーションを含む。)による試験
- 適性検査:公務員としての適性について、作業検査法による検査
高卒程度
- 教養試験(40題、2時間):公務員として必要な一般的知識及び知能について、択一式による筆記試験
- 作文:一般的課題により文章による表現力、課題に対する理解力その他の能力について記述試験
- 面接試験:人物について、グループワーク及び個別面接による試験
- 適性検査:公務員としての適性について、作業検査法による検査
事務(一般行政)&警察官の過去3年間の倍率
R4 | R3 | R2 | |
---|---|---|---|
行政(大卒枠) | 2.6 | 2.8 | 4.2 |
行政(社会人) | 13.0 | 18.0 | 41.5 |
事務(高卒枠) | 2.8 | 3.7 | 4.9 |
警察官A(大卒) |
男性2.7 |
男性3.2 |
男性3.8 |
警察官B(大卒以外) |
男性4.0 |
男性7.1 |
男性7.4 |
※事務高卒程度の倍率は、「一般事務」、「教育事務」及び[警察事務」この3職種のうちから第3志望まで選択した結果です。
青森県行政事務は倍率が低く、難易度はそれほど高くない!
大卒に関してはここ2年間は倍率2.0%台となっており、全国47都道府県の職員採用試験のなかで低い倍率となっています。また、高卒においても毎年、低い倍率を推移しているので、合格しやすくなっています。そして、社会人については、ここ2年は10%台となっているので、20倍、30倍といった高倍率を推移している他県に比べると難易度は低いと思われます。
ということで、青森県庁の行政職はどの区分も比較的、合格しやすい自治体と感じられます。また、警察官については、大卒よりも大卒以外とする高卒、短大卒のBのほうが倍率、難易度ともに高い傾向にあります。
青森県職員(一般行政職)の年収・給与・賞与について徹底調査!
平均年収 544.4万円
平均年齢 42.6歳
平均給料月額 310,000円
平均給与月額 386,343円
平均ボーナス 138.1万円
※R4,4,1時点
平均年収5位/青森県全41自治体
青森県職員(一般事務)の平均年収は、青森の自治体のなかではトップテン内にランクインしています。しかし、全国の地方公務員(全1788自治体)のなかでは1032位で全国平均より低めの給与、賞与となっています。また、都道府県庁内では46位と青森県職員は、最下位クラスの年収となります。
ただ、一般サラリーマンの全国平均年収461万円に対し、県職員の年収は高く、さらに、青森県の仕事の平均年収は約306万円でこれらに比べると、かなり高額であると感じられます。
青森県職員の退職金(60歳定年退職の場合)は平均2210.7万円
サラリーマンの平均退職金は約2,000万円としていますが、大企業は約2500万円、中小企業で約1,100万円と大きな開きがあります。また、大卒や高卒といった学歴や業種によって異なります。定年まで働くことで、安定した給与と賞与、そして退職金を得ることができるのは公務員の強みでもあり、人気の理由になっていると思われます。
職員の初任給
大学卒 191,700円
短大卒 172,600円
高卒 158,900円
※令和5年4月採用
※6月及び12月に期末・勤勉手当が支給されるほか、支給条件に応じて扶養手当、通勤手当、住居手当等が支給されます。
経験年数&学歴別平均給料月額
経験年数10年 | 経験年数20年 | 経験年数25年 | 経験年数30年 | |
---|---|---|---|---|
大学卒 | 253,571円 | 345,304円 | 373,914円 | 393,921円 |
高校卒 | 213,925円 | 291,577円 | 342,507円 | 365,660円 |
※R4,4,1時点
青森県の一般行政(事務)の給料は、初任給からすでに約3万円の差があり、10年経過で4万円、20年では5万円まで差が広がっています。それ以降は3万円前後の差となりますが、青森県は、大卒、高卒等の学歴による給料格差が大きいと感じられます。ただ、生涯年収で考えると、大学でかかった費用を考慮すると高卒も大卒もそれほど変わらないと思われます。
級別職員及び給料
等級 | 職務内容 | 1号給~最高号給の給料月額 |
---|---|---|
1級 | 主事、技師 | 146,100円~247,600円 |
2級 | 主事、技師 | 195,500円~304,200円 |
3級 | 主査、係長 | 231,500円~350,000円 |
4級 | 主幹 | 264,200円~384,200円 |
5級 | 総括主幹 | 289,700円~393,000円 |
6級 | 副参事 | 319,200円~410,200円 |
7級 | 課長 | 362,900円~444,900円 |
8級 | 次長 | 408,100円~468,600円 |
9級 | 部長 | 458,400円~527,500円 |
10級 | 521,700円~559,500円 |
※R4,4,1時点
2022年度の青森県庁の一般行政部門の職員数は3781人(教育部門、警察部門、消防部門及び公営企業等会計部門(病院、水道、下水道、その他を除く)です。まず採用されると主事に任命され、その後、主査→主幹→総括主幹→副参事→課長→次長→部長に昇級します。
一般的に、3級、4級クラスは30代の職員で大卒、高卒に限らず属し、5級の総括主幹は30代後半から40代、50代の職員が属しています。主に大卒が多いですが、高卒でも能力次第で昇級できる位置にあるようです。ただ、6級の副参事、7級の課長になると全体の10.5%で、属しているのはほぼ大卒となります。
また、次長は職員全体の1.1%、部長になると0.5%となり、主に大卒職員のなかでも一握りとなっています。最高級の10級に属している職員は現在、存在していませんが、平均年収1000万円以上が見込まれる役職になります。
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