富山県庁の難易度・年収モデル

富山県庁職員採用の難易度・年齢別の年収モデル

 

東日本と西日本の真ん中あたりに位置している富山県は、日本海に面し、植生自然比率本州一で、立山連峰をはじめ天然の巨大なダムなど豊かな自然と美味しい水が魅力の都市です。そして、持ち家率は全国1位で、災害は比較的少なく、居住水準トップクラスになります。

 

ここでは、富山県採用試験を検討している方のために、大卒、高卒等の試験難易度をはじめ、職員の平均年収や学歴別の給与、給料などもまとめていますので参考にして下さい。

 

 

 

富山県職員採用試験の難易度を徹底検証！

 

 

採用試験の情報

 

上級試験（大卒程度）	総合行政、総合行政（デジタル）、警察事務、心理、社会福祉、環境、管理栄養士、工業研究（機械・化学・電気電子）、農業、林業、水産、総合土木、建築、電気、機械
上級試験（大卒程度）特別募集	環境、工業研究（化学）、農業、林業、総合土木、電気
初級(高卒程度)	一般事務、学校事務、警察事務、総合土木
就職氷河期	一般事務、学校事務、警察事務、デジタル、農業、林業、総合土木、建築、電気
職務経験者(UIJターン)	行政、デジタル、農業、林業、総合土木、建築、電気
初級(障害者対象)	一般事務、警察事務
警察官	警察官【第1回】(男性警察官A、女性警察官A、警察官A(武道)、警察官A(情報技術)) 警察官【第2回】(男性警察官A、B、女性警察官A、B)

※Ｒ５年度採用試験実施

 

富山県庁の採用試験は、大卒程度の上級、高卒程度の初級、障害者（初級）、そして、社会人向けとして氷河期世代、職務経験者枠を設け、行政＆事務、技術職、資格免許職、警察官など実施されました。

 

富山県庁の各職種試験難易度ランク

 

ここでは、行政＆事務職をはじめ、警察官、技術職など、大卒、短大卒、高卒、社会人それぞれの採用試験の難易度を倍率と試験内容から総合的な観点からA～Dまでランク付けしてみましたので参考にして下さい。

 

Aランク（偏差値60以上） ※国家一般職（大卒）、外務省	なし
Bランク（偏差値59～55） ※地方上級（政令都市）、東京消防庁	行政（上級） 総合行政（デジタル） 警察事務（上級）
Cランク（偏差値54～50） ※地方中級、国家一般職 （高卒）、消防士（大卒）	氷河期世代事務（一般事務・学校事務・警察事務） 初級事務（一般事務・学校事務・警察事務） 職務経験者一般事務 環境 心理 社会福祉士 上級技術職 氷河期世代技術職
Dランク（偏差値49～45） ※地方初級、警察官（大卒）、消防士（高卒）	警察官Ａ 職務経験者技術職
Eランク（偏差値44～40以下） ※警察官（高卒）、自衛官	警察官Ｂ

※各ランクの相当するレベル

 

富山県職員の採用試験難易度は全国平均水準！上級行政職はやや高め

 

倍率からみるとそれほど難易度が高いわけではありませんが、上級行政試験は教養、専門試験が課せられ、県庁職員ということで受験生レベルが高いことが予想されます。そのため、Ｂランクに位置づけていますが、偏差値は55～56ぐらいかと思われます。その他の職種試験の難易度は全国的に平均並みですが、47都道府県庁ではやや低い水準と思われます。

 

事務（一般行政）の過去3年間の倍率

 

	R４	R３	R２
総合行政（上級）	3.2	4.6	3.6
警察事務（上級）	4.6	7.6	5.8
一般事務（初級）	2.8	4.7	3.3
学校事務（初級）	3.6	2.9	3.8
警察事務（初級）	3.3	4.6	3.9
一般事務（氷河期世代）	35.0	58.5	142.0
学校事務（氷河期世代）	29.5	ー	ー
警察事務（氷河期世代）	6.7	ー	ー
行政（職務経験者）	3.8	4.0	3.2
警察官1回（Ａ・武道・情報）	2.6	3.2	3.2
警察官Ｂ（Ａ・Ｂ）	2.5	3.8	5.0

 

富山県職員（行政＆事務）の倍率は総合的に平均水準！氷河期世代については超高倍率

 

上級、初級、職務経験者枠の行政職試験は、過去3年間、3～5倍あたりで落ち着いているのが特徴です。他の県庁職員に比べると比較的、低い倍率かと思われます。また、警察官においても平均より低い倍率を推移している自治体になります。

 

事務（一般行政）の試験内容！対策まとめ

 

	上級	氷河期世代	職務経験者	初級
第1次試験	・教養試験100点 ・専門試験160点	・教養試験100点 ・論文試験40点 ・適性検査	・教養試験100点 ・アピールシート100点 ・論文試験40点 ・適性検査	・教養試験100点 ・作文試験40点
第2次試験	・論文試験20点 ・集団討論40点 ・個別面接380点 ・適性検査	・個別面接210点 ・適性検査	・個別面接360点	・個別面接210点 ・適性検査

 

富山県庁行政＆事務は2次試験まで実施！人物試験の配点が高い

 

行政（事務）の採用試験は上級、初級、氷河期世代、職務経験者など4つの区分に分けて募集しており、それぞれ、試験科目は若干異なりますが、人物評価に重点を置いた試験になります。

 

最終合格者は各試験の結果を総合的に判定し決定

 

 

富山県庁は、1次試験の得点も最終合格決定の際に反映されますので、ボーダーラインギリギリではなく得点力ＵＰできるよう対策しておく必要があります。どの区分も従来の教養試験と共通性の高い試験で、大卒、高卒それぞれ学歴に応じた問題が出題されます。

 

富山県職員（一般行政職）の年収・給与・賞与について徹底調査！

 

※2022年実績

 

富山県庁の年収は高い？安い？

 

 

富山県職員（行政）の年収は県内トップクラスの水準！都道府県庁のなかでは低め

 

富山県自治体年収ランキングでは2位にランクイン、全国地方公務員のなかでも高い水準にある富山県職員は、47都道府県庁のなかでは下位にランクインしています。

 

新卒職員の初任給（地域手当含む）

 

※Ｒ５年４月１日時点
※上記金額のほかに諸手当、期末手当、勤勉手当が支給

 

経験年数＆学歴別平均給料モデル

 

	経験年数10年以上 ～15年未満	経験年数15年以上 ～20年未満	経験年数20年以上 ～25年未満	経験年数25年以上 ～30年未満
大学卒	32歳～　283,400円	37歳～　337,100円	42歳～　370,900円	47歳～　390,500円
高校卒	28歳～　242,400円	33歳～　280,100円	38歳～　330,500円	43歳～　361,600円

※令和4年4月1日時点

 

採用から10年～25年が昇給ＵＰピーク！50代以降は緩やかに昇給

 

富山県庁の行政職員は、採用時から20代にかけては年収300万円ほどですが、30代になると400万円以上、そして、40代になると550～650万円以上見込まれます。30代から40代にかけてが最も給料上昇率の高い年代になります。そして、大卒、高卒の給料は同年齢でみると大きな差はありませんが、管理職手当が加算される40、50代になると年収の差が大きくなる傾向があります。

 

ただ、大学でかかった学費の分を差っ引くと、学歴による年収差はあるもの、生涯年収にすると高卒、大卒はそれほど変わらないと思われます。

 

級別職員の年代及び給料

 

等級	職務内容	１号給～最高号給の給料月額	職員割合
1級	20代　主事・技師	146,100円～247,600円	12.1%
2級	20代　主事・技師	195,500円～304,200円	14.5%
3級	20～40代　係長、主任	231,500円～350,000 円	15.0%
4級	30～50代　係長、主任	264,200円～381,000円	17.1%
5級	30～50代　本庁の課長補佐、 大規模出先機関の課長	289,700円～393,000円	27.3%
6級	40～50代　本庁の課長 出先機関の長	319,200円～410,200円	11.5%
7級	40～50代　本庁の室長 大規模出先機関の長	362,900円～444,900円	1.0 %
8級	50代　本庁の次長	408,100円～468,600円	0.7%
9級	50代　本庁の部長	458,400円～527,500円	0.8%
10級	50代　本庁の部長	521,700円～559,500円	0.1%

※令和4年4月1日時点
※富山県一般行政職員数3229人

 

富山県庁（行政）は1級から10級までの階層があり、1級から4級までに約6割の職員が属し、4級の主任、係長で定年を迎える人もいます。その一方で、30代で係長、課長補佐に昇任されている職員もおり、経験値だけでなく、能力や実績など人事評価により昇進できるため、全体的に職員のモチベーション向上が期待できます。

 

そして、7級以降になると大卒でも一部のみ昇進できる役職で、9級になると900～1000万円、10級では1000万円以上の年収が見込めるようになります。

 

富山県職員（行政職以外）の給与、平均年収を調査！

 

職種	平均年齢	平均給料月額	平均給与月額
技能労務職	58.7歳	269,987 円	305,056円
高等（特別支援・専修・各種）学校教育職	45.6歳	370,636円	414,919円
小・中学校（幼稚園）教育職	41.11歳	348,797円	382,298円
警察職	38.6歳	316,718 円	420,905円

※令和4年4月1日時点

 

富山県職員の年収は、諸手当が高い警察職が最も高く、その次は行政職、教育職になります。給料は教育職のほうが高いですが、諸手当が行政職のほうが高く年収にすると同じぐらいかと思われます。そして、職員のなかでは低い水準になる技能労務職は、都市部の自治体に比べると低い給料、給与であるもの、富山県民の平均年収359万円に比べると高年収を得ることができます。

 

 

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