【2024年】兵庫県庁の難易度・就職偏差値を判定
近畿地方の府県で最大の面積を持つ兵庫県は、阪神工業地帯や播磨臨海工業地帯があり、近畿圏最多の工場立地数となっています。544万人が居住しており、4万3000人が県職員として従事しています。高校生や大学生、社会人のなかには、公務員を希望している人もいることでしょう。
そこで、兵庫県は大卒程度の行政A、免許資格職や、高卒程度の行政B、経験者向け、社会人経験者向け、警察官(A・B)など実施しています。ここでは、兵庫県職員採用試験の難易度、偏差値、倍率を検証!事務職、技術職、公安職合格を目指す人は参考にして下さい。
今年、来年、再来年と地方公務員、警察官を目指す人や、国家公務員、市役所職員で迷われている方は受験先の比較としてもご覧くださいね。
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兵庫県職員採用試験の難易度・偏差値
行政A(大卒程度)
Aランク/偏差値64~62
試験勉強時間/期間
1000時間 / 1年間
地方上級にあたる兵庫県職員採用試験は、都庁よりかは易しく、東京特別区やその他主要都市の県庁と同じぐらいの難易度かと思われます。一般事務は過去3年の平均倍率が5倍になるので、簡単に合格することはできません。そして、一次試験にあたる筆記試験は、教養試験、専門試験、論文試験の3つが課せられ、その配点は合計150点とされています。偏ることなくバランス良く試験勉強することが大切です。
ちなみに、兵庫県小・中学校事務や警察事務については、一般事務よりか難易度が下がり、比較的、合格しやすくなっています。
警察官A(大卒程度)
Cランク/偏差値52
試験勉強時間/期間
500~800時間 / 6ヵ月~1年間
兵庫県警の採用試験は、3回にわけて実施され、大卒程度Aについては1回目が最も合格しやすくなっています。2回、3回目になるにつれ採用人数が少なくなるので、平均的に倍率が高い傾向にあります。また、どの自治体でもそうですが、男性より女性のほうが毎回、高倍率を推移しているのが特徴です。
行政B(高卒程度)
Cランク/偏差値52
試験勉強時間/期間
400~600時間 / 6ヵ月~10ヵ月
兵庫県高卒程度の一般事務は、地方都市の高卒レベル試験と比較して難易度が高く、その年によりばらつきはあるもの、過去3年間の平均倍率は8.7倍になります。試験内容は決して難しいということではありませんが、倍率から見ると合格するには非常に難しい試験であると考えられます。
受験生のレベルも高いので、高得点を狙うつもりでしっかりと勉強する必要があります。そして、警察事務や教育事務については、一般事務よりかは倍率は低いもの、5~6倍推移しているので、簡単に合格することはできません。
警察官B(大卒以外))
Cランク/偏差値48
試験勉強時間/期間
400時間 / 6ヵ月
大卒以外の警察官B採用試験についても3回実施しており、男性は2回目試験の採用数が多いことから、1回目や3回目に比べて倍率が低く、合格しやすくなっています。とは言っても毎年、4倍以上になるので、一次試験から二次試験までしっかり対策する必要があります。また、女性については、過去3年間の平均倍率が1回目15.3倍、2回目5倍、3回目4倍になっています。同じ試験であるもの、女性のほうが難易度が高くなります。
兵庫県庁職員の出身大学が気になる!
神戸大学、兵庫県大学、関西学院大学、同志社大学、関西大学、立命館大学、滋賀大学、神戸国際大学など地元大学や近辺の国立、私立大学出身者が多く占めていますが、地元公務員として働く東大や早大出身者も少なからずいます。そういった大学卒の人は、県内トップクラスの高校出身であるのがほとんどです。
そして、兵庫県高卒程度採用試験合格は、県立、私立上位10位ぐらいのレベルの高校生であれば、筆記試験は容易に突破できると思われます。筆記とあわせて作文や面接対策をしっかりすることで、現役合格が期待できます。
兵庫県職員採用試験の受験者・合格者・倍率推移
行政A(大卒提訴)
試験区分 |
令和元年 |
平成30年 |
平成29年 |
---|---|---|---|
一般事務 | 510人/106人/4.8 | 422人/108人/3.9 | 538人/80人/6.7 |
警察事務 | 48人/19人/2.5 | 74人/17人/4.4 | 43人/17人/2.5 |
教育事務 | 66人/28人/2.4 | 107人/30人/3.6 | 124人/29人/4.3 |
児童福祉 | 21人/9人/2.3 | 20人/9人/2.2 | 14人/6人/2.3 |
心理 | 14人/5人/2.8 | 7人/1人/7.0 | 募集なし |
農学 | 52人/15人/3.5 | 44人/14人/3.1 | 44人/7人/6.3 |
林学 | 15人/5人/3.0 | 18人/9人/2.0 | 25人/6人/4.2 |
水産 | 14人/4人/3.5 | 17人/4人/4.3 | 8人/1人/8.0 |
環境科学 | 13人/3人/4.3 | 8人/4人/2.0 | 7人/1人/7.0 |
総合土木 | 45人/27人/1.7 | 59人/27人/2.2 | 54人/23人/2.3 |
建築 | 14人/4人/3.5 | 9人/3人/3.0 | 11人/6人/1.8 |
機械 | 4人/2人/2.0 | 5人/2人/2.5 | 7人/1人/7.0 |
電気 | 4人/1人/4.0 | 9人/2人/4.5 | 3人/1人/3.0 |
小中学校事務 | 57人/28人/2.0 | 57人/16人/3.6 | 69人/18人/3.8 |
資格免許職
試験区分 |
令和元年 |
平成30年 |
平成29年 |
---|---|---|---|
保健師 |
28人/15人/1.9 | 16人/9人/1.8 | 22人/2人/11.0 |
保健師 |
募集なし | 募集なし | 5人/1人/5.0 |
栄養士 | 61人/5人/12.2 | 76人/5人/15.2 | 64人/4人/16.0 |
薬剤師 | 47人/27人/1.7 | 61人/24人/2.5 | 45人/19人/2.4 |
臨床検査技師 | 99人/8人/12.4 | 90人/11人/8.2 | 90人/14人/6.4 |
診療放射線技師 | 66人/5人/13.2 | 54人/6人/9.0 | 70人/10人/7.0 |
精神保健福祉相談員 | 9人/3人/3.0 | 募集なし | 8人/2人/4.0 |
医療福祉相談員 | 10人/2人/5.0 | 13人/6人/2.2 | 9人/4人/2.3 |
理学療法士 | 30人/3人/10.0 | 26人/6人/4.5 | 23人/8人/2.9 |
作業療法士 | 6人/3人/2.0 | 4人/0人/採用なし | 7人/1人/7.0 |
言語聴覚士 | 10人/1人/10.0 | 8人/3人/2.7 | 13人/3人/4.3 |
視能訓練士 | 募集なし | 9人/1人/9.0 | 募集なし |
歯科衛生士 | 16人/1人/16.0 | 24人/2人/12.0 | 34人/2人/17.0 |
臨床工学技士 | 29人/6人/4.8 | 37人/9人/4.1 | 39人/4人/9.8 |
行政B(高卒程度)
試験区分 |
令和元年 |
平成30年 |
平成29年 |
---|---|---|---|
一般事務 | 100人/12人/8.3 | 64人/13人/4.9 | 77人/6人/12.8 |
警察事務 | 42人/7人/6.0 | 43人/9人/4.8 | 45人/7人/6.4 |
教育事務 | 28人/6人/4.7 | 44人/8人/5.5 | 47人/8人/5.9 |
農学 | 5人/2人/2.5 | 5人/3人/1.7 | 募集なし |
林学 | 5人/1人/5.0 | 6人/2人/3.0 | 募集なし |
総合土木 | 12人/3人/4.0 | 7人/2人/3.5 | 12人/2人/6.0 |
小中学校事務 | 34人/11人/3.1 | 41人/6人/6.8 | 32人/6/5.3 |
警察官A・B
試験区分 |
令和元年 |
平成30年 |
平成29年 |
---|---|---|---|
A男性1回 | 696人/189人/3.7 | 753人/190人/4.0 | 693人/183人/3.8 |
A男性2回 | 333人/59人/5.6 | 316人/46人/6.9 | 363人/52人/7.0 |
A男性3回 | 79人/7人/11.3 | 80人/12人/6.7 | 76人/10人/7.6 |
A女性1回 | 176人/35人/5.0 | 168人/34人/4.9 | 161人/32人/5.0 |
A女性2回 | 84人/13人/6.5 | 81人/14人/5.8 | 77人/9人/8.6 |
A女性3回 | 28人/6人/4.7 | 28人/6人/4.7 | 募集なし |
B男性1回 | 584人/69人/8.5 | 640人/86人/7.4 | 575人/83人/6.9 |
B男性2回 | 482人/121人/4.0 | 515人/121人/4.3 | 548人/122人/4.5 |
B男性3回 | 77人/20人/3.9 | 95人/24人/4.0 | 101人/19人/5.3 |
B女性1回 | 153人/14人/10.9 | 159人/12人/13.3 | 130人/6人/21.7 |
B女性2回 | 173人/33人/5.2 | 161人/31人/5.2 | 170人/33人/5.2 |
B女性3回 | 50人/11人/4.5 | 48人/14人/3.4 | 募集なし |
兵庫県職員採用試験概要
行政A(大卒程度)・資格免許職
試験科目 | 試験内容 | 配点 |
---|---|---|
筆記試験 |
事務系職種のみ、大学卒業程度の一般教養について択一式により試験を行います。 |
|
筆記試験 |
各職種に必要な大学卒業程度の専門的知識について択一式により試験を行います。(出題数:事務系職種65題うち40題選択解答、技術系職種(農学職、総合土木職以外)40題全問必須解答、農学職60題うち25題必須解答、35題中15題選択解答、総合土木職60題うち25題必須解答(数学・物理 応用力学 土質工学水理学 測量 材料・施工)、35題中15題選択解答 | |
筆記試験 |
一般的な課題により大学卒業程度の理解力・判断力、独創性・説得力、文章表現力・文章構成力について試験を行います。(出題数:1題/1,200字/各職種共通) | 筆記試験合計150点 |
1次試験 |
●口述試験:1人あたり20~25分程度で、若者らしいバイタリティや行動力等について、試験を行います。
●適性検査:職務の遂行に必要な適性について検査 |
450点 |
最終面接試験 |
●口述試験:1人あたり25~30分程度で、思考の論理性や柔軟性、判断力や使命感等の職員としての適性について、試験を行います。
●集団討論:6人程度のグループで実施します。与えられた課題に関し、各自が意見を発表し、議論するもので、論理的表現力、協調性、指導性について試験を行います。 |
400点 |
行政B事務職・技術職
試験科目 | 試験内容 | 配点 |
---|---|---|
筆記試験 |
●教養試験(2時間):高等学校卒業程度の一般教養について択一式により試験を行います。(出題数:50題[全問必須解答])
●論文試験(1時間30分):一般的な課題(出題数:1題/1,200字)
●作文試験(1時間):受験者のこれまでの経験等に関する課題(出題数:1題/800字) |
300点 |
技術系職 |
●教養試験(2時間):高等学校卒業程度の一般教養について択一式により試験を行います。(出題数:50題[全問必須解答])
●専門試験(2時間):各職種に必要な高等学校卒業程度の専門的知識について択一式により試験を行います。(出題数:農学職50題[うち30題必須解答、20題中10題選択解答]、林学職40題[全問必須解答]、総合土木職50題[うち30題必須解答、20題中10題選択解答])
●論文試験(1時間30分):一般的な課題により高等学校卒業程度の理解力・判断力、独創性・説得力及び文章表現力・文章構成力について試験を行います。(出題数:1題/1,200字) |
300点 |
面接試験 |
●口述試験:1人あたり20分~30分程度で、態度、表現力、信頼性、積極性及び適応性について、試験を行います。
●適性検査:職務の遂行に必要な適性について検査します。 |
450点 |
警察官A・B(一般区分)
試験科目 | 試験内容 |
---|---|
1次試験 |
一般的知識(社会、人文、自然、文章理解(英文、現代文)、判断推理、数的推理、資料解釈)について、五肢択一式により行います。(50問中40問を選択解答、現代文は必須解答、2時間) |
1次試験 |
表現力・論旨等について、課題式論文試験を行います。(800字程度、1時間) |
1次試験 |
職務遂行上必要な素質及び適性について、検査を行います。 |
1次試験 |
①語学(英語、中国語、韓国語)・簿記・情報処理 |
2次試験 |
●体格・体力検査 |
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関連ページ
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兵庫県庁公務員試験対策
兵庫県は政令都市を有することから、地方都市の行政事務に比べて人気がありレベルの高い受験生が多くいます。筆記試験対策は重要になりますが、兵庫県職員採用試験は、特に人物試験の配点が非常に高いのが特徴です。筆記試験と面接両方の対策が必須となります。
そこで、大学生や社会人の受験生は、学校、仕事と両立して勉強しなければなりませんので、効率的に高い学習効果を得るためには、公務員専門の予備校の利用が得策になります。通学タイプやオンラインの通信タイプがあるので、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。もちろん面接対策も充実しています。
そして、スケジュール管理や質問、相談などサポート体制が整っているので、初めて受験する方も不安なく試験対策できます。まずは、自分にあった公務員学校選びからスタートしてみると良いでしょう。
また、高卒程度採用試験合格を目指すにしても、やはり独学よりかは公務員講座の利用がおすすめです。資格予備校や公務員専門学校では、無料体験講座を開講しているので積極的に参加してみると良いかと思われます。実際に無料セミナーだけで見事、現役合格している高校生も存在しています。