官庁訪問とは
就職希望先の官庁へのアプローチ(自己PR)をする場になります。内定を勝ち取るための極めて重要なプロセスです。積極的な訪問が推奨されています。
官庁とは国家機関のことです。例えば人事院、宮内庁、警察庁、金融庁、消費者庁、復興庁、総務省、法務省、検察庁、外務省、財務省、国税庁、文部科学省、文化庁、スポーツ庁、厚生労働省、農林水産省、林野庁、水産庁、経済産業省、資源エネルギー庁、特許庁、中小企業庁、国土交通省、観光庁、気象庁、環境省、防衛省、会計検査院などが挙げられます。
地方公務員試験では実施されておらず、国家公務員総合職・一般職・専門職で実施されています。また、霞ヶ関の本省だけではなく、国が管轄する地方出先機関も官庁訪問が実施されていますので、覚えておきましょう。なお、国税専門官・財務専門官等の場合ですと「官庁訪問」という名称ではなく、「職場訪問」という似たような試験制度があります。主旨については大体一緒と考えて良いでしょう。
今回は官庁訪問対策講座の公務員予備校・専門学校おすすめランキングを紹介すると共に基礎的な概要や攻略方法についても徹底解説していきたいと思います。最後まで読み進めて頂ければと幸いです。
国家一般職の官庁訪問日程・時期
※平成29年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の例
予約開始(最短):8月8日(火曜)14時~ ※採用機関によって異なりますので、公式サイトを参照
官庁訪問開始:8月24日(木曜日)午前9時以降
必要書類:学生証等の身分証明書など。 ※詳しくは採用機関サイト参照
概ねは上記の通りですが、日程については毎年異なりますので、注意が必要になります。例年通りで考えると8月上旬頃から事前予約受付をスタートする省庁が徐々に出てきて、最終合格発表後の8月下旬に官庁訪問が解禁されるイメージになります。独学で官庁訪問対策をする方にとって抑えておきたいのが「官庁訪問開始前の業務説明の実施」になります。国家一般職採用試験で内定を取るには情報力が大きな武器になります。参加は任意であり、参加しなくても不利になることはないのですが、情報収集をして損することはないでしょう。ぜひ視野に入れておいてくださいませ。
国家総合職の官庁訪問日程・時期
一般職とは異なり、第1クール~第5クールまで官庁訪問期間が分類されているのが特徴的になります。
※平成28年度実施試験
訪問開始:8月3日(水)8時30分~
第1クール:8月3日(水)~8月5日(金)
第2クール:8月8日(月)~8月10日(水)
第3クール:8月12日(金)~8月15日(月)
第4クール:8月16日(火
内々定解禁:8月17日(水)17時~
国家総合職の官庁訪問においても事前業務説明会が実施されていますので、参加をして情報収集等に備えておくことを推奨します。
最短で内々定が出るのは8月17日以降となっていて、それまでは内定を類似するような発言はNGとされています。
※平成29年度実施試験
訪問開始:7月5日(水)8時30分~
第1クール:7月5日(水)~7月7日(金)
第2クール:7月10日(月)~7月12日(水)
第3クール:7月13日(木)~7月14日(金)
第4クール:7月18日(火)
第5クール:7月19日(水)
内々定解禁:7月19日(水)17時~
平成28年度実施試験より約1ヶ月程度早まっています。それに伴い内々定解禁も1ヶ月程度日程が早まっています。
官庁訪問の予約仕方~電話とメールどっち?
見事最終合格を果たし、残る関門である官庁訪問に臨もうという方も多いと思います。
官庁訪問の予約受付は現在のところですと電話が基本になっています。但し、今後数年後には業務の簡易化によるメール・ラインなどで受付が実施される可能性もあるでしょう。電話番号については各官庁の採用ホームページに記載されていますので、ご確認くださいませ。
なお、電話のかけ方についてはマナー・接遇に関する本を1冊購入しておくと心強いですね。平成27年度と少々古いのですが、マニュアルみたいのが官庁訪問ページに掲載されていましたので、参考にしてみてください。
電話のかけ方の例(落ち着いて、手元にはメモ用紙を忘れずに!) 「一般職大卒程度試験に1次合格した○○と申します。そちらへ官庁訪問を させていただきたいと思いお電話しました。採用担当の方をお願いします 」
聞いておきたいこと!リスト一覧
- 訪問先
- 手続き
- 必要しょるうい
- 時間・曜日
官庁訪問前の準備や当日の注意事項
準備確認リスト
- 必要書類の準備やスケジュール調整
- 官庁訪問先の業務内容等の情報収集
- 聞きたいこと・質問リストまとめ
- 「なぜ選んだの?」に答えることができる志望動機
最低限抑えておきたいのは上記の4つです。「何となく来ました!」というのは避けたいところです。明確な意志と意欲をシッカリとPRしましょう。
注意点について
公務員の仕事は確実性が重要視されています。スピードよりもミスをしない方が大切なのです。また、社会通念上のマナーも必要とされています。
- 無断遅刻・無断欠席
- 交通機関でのマナー
例えば台風等の影響で交通機関が停止しているような状況であれば速やかに連絡をすれば問題ないでしょう。普通に考えれば仕方のないことですので、遅刻については考慮してくれるはずです。しかし、連絡しなかったり、寝坊や事前にルートを調べていなかったなどのミスは絶対に避けたいところではありますね。
また、その他交通ルール等のマナーはシッカリ守りましょう。どこで誰が見ているか分かりません。態度の悪さを担当者に万が一見られてしまうと「裏表がある人」と思われてしまうかもしれない。
官庁訪問対策の公務員予備校おすすめランキング
まずは気軽に資料請求!
通信講座でも官庁訪問対策を実施されている例もありますが、基本的には通学講座・教室講座で選ぶのがおすすめです。
なお、試験区分別の推奨は下記の通りになりますので、参考にしてくださいませ。
国家一般職(高卒程度)であれば東京アカデミー、資格の大原、LEC東京リーガルマインド。
国家一般職(大卒程度)であれば東京アカデミー、TAC。
国家総合職であれば東京アカデミー、Wセミナー。