作文・論文試験対策の公務員予備校おすすめ一覧
学習に充てる時間が少ない、さらには全く対策をしなかったという方も結構多いくらい公務員試験対策の中では軽視されている科目が「作文試験」と「論文試験」になります。確かに合格するための得点比率を考えると「教養試験」や「面接対策」に低いので重要度は低いでしょう。しかし、侮るのは間違えです。しっかりと対策をしているか?どうかで最終合格を左右する結果になることも少なくはないのです。
今回は作文・論文試験対策と公務員予備校・専門学校おすすめ一覧を紹介するコーナーを作成しました。まずは基本的な概要と攻略方法をご覧くださいませ。
作文とは「自分の体験や感想を踏まえて書く文章になります。」
論文とは「1つのテーマに沿って、文章による議論をすることになります。」
簡単に言えば作文は「感想文」に近い構成内容になっているのに対して論文は「研究文」や「議論文」の形式になっているのが最大の違いになります。例えば作文は「高校時代に頑張ったこと」、「部活を通じて学んだこと」などですね。論文の場合ですと「公的年金制度の問題点」、「日本の少子化対策」、「年収格差は教育格差を生むのか」などのタイトルやテーマになります。
公務員試験においては作文対策より論文対策の方が難易度が高いのが特徴的になります。
受験区分による種類まとめ
作文・・・概ね高卒程度の地方初級、国家一般職、警察官、消防士等で実施されています。
一般論文(小論文)・・・概ね大卒程度の地方上級、国家一般職、警察官、消防士等で実施されています。
時事論文・・・外務省専門職員採用試験等で実施されています。
政策論文・・・国家総合職、裁判所事務官等の最難関試験で実施されています。
経験者論文・・・民間企業等職務経験者採用試験等の社会人枠公務員試験で実施されています。
高卒程度の初級公務員は作文試験が基本になります。40分~50分程度になります。
短大卒程度の中級公務員は作文試験又は一般論文(小論文)になります。実施されている公務員試験によって違ってくるのが注意が必要になります。40分~60分程度になります。
大卒程度・院卒程度の上級公務員は一般論文、時事論文、政策論文など受験区分によって様々ですので、希望先によって対策する必要があります。一般論文は60分、政策論文は1時間30分程度になります。
社会人経験者採用の場合ですと経験者論文、政策論文が課題として出題されるケースがあります。60分~1時間30分程度になります。
時事論文って何?
直近の政治・経済・社会事情関連のニュースに関連するテーマの論文試験のことです。
なお、ニュースは3ヶ月前~1年半前程度に報道された内容がテーマとして出題されやすいですね。
4年前に大きく取り上げられて、今の継続的に報道されている内容なども範囲になりやすいので、注意が必要になります。
”旬な出来事か?”、”重要性は高いか?”の2つがポイントになります。
我が国の地方都市が抱える問題につき説明すると共に、地方創生のためにどのような政策をとるべきか、国際協力にも言及しつつ論ぜよ。
※28年度実施外務省専門職採用試験の時事論文(過去問)
近年であれば「築地市場移転問題」、「2020年東京オリンピック」、「待機児童問題」などが注目されていますので、その辺りをリサーチしておくのも1つの手ではありますね。
政策論文って何?
国家総合職試験(大卒程度)の受験案内には下記のように掲載されています。
政策の企画立案に必要な能力その他総合的な判断力及び思考力についての筆記試験(資料の中に英文によるものを含む。)
イメージを持ってもらうために過去に実際に出題された例題を掲載します。
受益と不安を公平にするために、税の果たす役割は何か、あなたの意見を述べなさい
※国家総合職試験(大卒程度)の過去問(例題)
高級官僚の登竜門である国家総合職採用の試験種目で実施されていることでお馴染みですね。実際に内定後は政策の企画・立案に関する仕事も多くなりますので、即戦力になる人材を探す手段としては合理的である。ちなみに配点比率15/2になりますので、結構合否を左右することになります。政策論文対策に強い公務員予備校は限られていますので、探すのが少々大変だと思います。後ほどおすすめのスクールを紹介していますので、チェックしておいてくださいませ。
職務経験者論文って何?
民間企業での経験を文章にする試験になります。これまでの仕事で培った経験力や知識・技術などが試されます。主に社会人経験者の論文試験では即戦力である人材か?を見極める内容になりますので、一般試験に比べるとハードルが高いのが特徴的になります。
①これまでの職務経験における取組と成果を具体的に述べてください。
②これまでの職務経験を活かして採用後取り組みたいことを述べてください。
※国家公務員経験者採用試験の論文試験の例題。
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よくある質問に回答するコーナーを作成してみました。
ダメではありませんが、1回や2回程度の添削でマスターすることができるほど甘いものではありません。
短期で効率的に文章構成力をアップさせたいのであれば通学の直接指導がおすすめです。
試験本番の半年前~3ヶ月前程度+試験直前がおすすめです。2次試験で実施される場合は1次試験終了後でも本気で頑張れば間に合います。旬なニュースがテーマになることもありますので、1年前にシッカリと勉強された方でも本番直前に再確認の対策をすることをおすすめします。
10%~15%程度が相場になります。試験によっては公表されているケースもありますので、受験先の実施要項を見てみてください。
①1次試験合格に影響
②1次試験合格+最終合格に影響
主に2つのパターンが公務員試験の場合ですと多いです。1次試験でふるい落とす目的で活用されている自治体なども結構あります。
また、100点満点中40点以下など最低基準点が設けられていて、それを下回ると筆記や面接で優秀な得点を取っても不合格なる採用試験も存在しますので、一切対策はしないというのは避けたいですね。ノー勉は自分を苦しめる結果になる・・・。