教養試験対策に強い公務員予備校ランキング
ほとんどの公務員試験において種目として実施されているのが教養試験です。国家公務員試験では基礎能力試験と呼ばれています。内容については一般知識分野と一般知能分野で構成されているのが特徴的です。出題比率が公務員試験によってバラつきがあるのが特徴的になります。例えば知能分野が80%程度の出題数を占めるケースもありますし、一般知識において化学、数学、物理の出題数が多いなどそれぞれで特徴が見られます。
1次試験で実施されるのがデフォルトでこれを突破しなければ2次試験に進むことが許されませんので、多くの勉強時間を教養試験対策に充てる受験者が多いのがポイントになります。
今回紹介するのは教養試験対策に強い公務員予備校・専門学校おすすめランキングに関するテーマになります。教養試験のみ講座なども解説していますので、興味がある方はチェックして頂ければと思います。人気ランキングを発表する前にまずは基本的な知識から知っておいて頂きたいので順番に説明しますね。
6割~7割正解で合格圏内
8割以上正解はほぼ間違えなく合格
教養試験は全問正解を狙う必要はありません。基本的には60%以上の正解率で1次試験を突破することができるケースがほとんどです。倍率が高い試験においても80%以上得点すればよほどのことが無い限り合格することができるはずです。つまり、勉強スタート後に最初に目標にするのは模試試験での6割正解です。できれば7割というイメージを持って学習をするといいでしょう。50問であれば30点~35点くらいですので、それほど難しくはないと思います。
逆に全問正解を狙うのは効率的ではありません。100点を取らなければいけないと認識を持っている学生や社会人も中にはいるみたいですが、公務員試験の場合ですとその必要は全くありません。全部網羅する勉強時間があるのであれば他の種目に時間を充てた方が効率的であると言えます。
概ね自然科学、社会科学、人文科学の3種類で構成されています。それぞれの特徴や対策方法を解説していきたいと思います。
※()は平均的な出題数を掲載しています。
自然科学
- 化学(1~2問)
- 数学(2~3問)
- 地学(0~1問)
- 物理(1~2問)
- 生物(1~2問)
全体的に出題比率は低いのですが、公務員試験の種類によっては理系科目重視で化学が3~4問出題されるケースもあるなど重要な科目になる可能性も十分に考えられます。自然科目対策として大切なのは苦手分野を思い切って捨てる覚悟です。例えば小学生に習った算数レベルの知識が無い方が高校・大学レベルの数学知識を身に着けるのには膨大な時間が掛かります。
例え諦めたとしても択一式ですので、5分の1程度(20%)の確率が知識ゼロでも正解することができますので、2~3問であれば運よく1問くらい当たる可能性は十分にあるでしょう。本気で勉強したとしても範囲がずれてしまったり、ケアレスミスをするケースもありますので、どうしても苦手であれば完全に捨てて他の科目に注力するのも1つの手です。
但し、数学の知識は後ほど紹介する高い得点比率を誇る数的処理で必要になりますので、ある程度の勉強をする方が合格に近づくこともあります。その辺りについては教養試験の公務員予備校講師に相談してみるのがいいと思います。
なお、自然科学の特定の科目を捨てる場合ですと最大の2つまでに抑えておきたい。それ以上になると教養試験の最終得点目標である7割正解が難しくなります。また、ワンポイントで自然科学で難易度が低いと言われている科目は地学と生物です。共に方程式などを覚える必要がなく、暗記科目になります。また、過去門のデータから考えても出題範囲は狭いので短時間で得点できる力を身に着けることが可能です。
捨ててもOKな科目:数学(一部学習する必要あり)、化学、物理
確実に得点したい科目:地学、生物
人文科学
全体的に文系科目になりますので、いかに的を絞って暗記するかが重要になります。
- 国語(2~3問)
- 英語(2問)
- 地理(1~2問)
- 日本史(2問)
- 世界史(2問)
- 芸術(1問)
- 文学(1問)
教養試験一般知識分野の中でも得点しやすいのが特徴的になります。特に歴史が好きな方は有利であると考えられます。人文科目で言えるのは積み重ねの知識ではなく、これまでに全く勉強してこなかった方でも努力次第では得点することができる点です。ココは基本的に捨てないで全ての科目で高得点を取れるように対策したいところです。
ただ、世界史についてはカタカナの人物名や中国の人物名など日本人には覚えにくい単語が多数ありますので、受験者によっては苦戦するケースもあります。例えばボロブドゥール、アイユーブ朝、倩女離魂など。
どうしても不向きだと思ったら中国史、ローマ史など一部だけ学習範囲を絞って2問中1問の正解を狙うのも1つの手です。勉強する場所を徹底的に絞ることで他の得点上昇に繋がるケースもあります。同じく地理についても若干暗記しにくい単語が多いので、一部のエリアに絞って勉強するのもありですね。なお、芸術・文学については範囲が非常に狭いので短期で得点できるレベルに達することができますので、捨てないのが無難です。1問程度の出題が一般的ですが、勉強時間に対して割の良い科目です。
捨ててもOKな科目:世界史(半分得点を狙う)、地理(半分得点を狙う)
確実に得点したい科目:国語、日本史、芸術、文学
社会科学
- 政治(3~4問)
- 経済(3~4問)
- 社会(2問)
- 倫理(0~1問)
公務員として就職する場合に必要な知識となる分野になりますので、出題数は多くなっているのが特徴的になります。公務員は政治家をサポートする行政に関する仕事をしますので、選挙制度や首長のリコール制度などの知識は知っておくべきです。試験勉強というだけではなく、今後働くうえで知識を身に着けておきたいところではありますね。
捨ててもOKな科目:なし
確実に得点したい科目:政治、経済
近年においては知識分野より知能分野の方が出題比率が高い傾向があります。一般的に学校の授業で習う勉強ではなく、自分で考えて解く問題になりますので、応用力が試されます。とある国家公務員試験の場合ですと基礎能力試験全40題のうち27題を知能分野が占めていることもあります。特に高卒程度より大卒程度の総合職クラスになると出題数が多くなる傾向がありますので、自分の受験先に応じて勉強時間を考えるといいでしょう。
文章理解
出題数:8~12問
主に4つの種類で構成されています。
- 現代文(5~8問)
- 古文(0~1問)
- 漢文(0~1問)
- 英文(2問)
模擬試験などで結果が悪くて「文章理解できない」、「文章理解難しい」という体験談口コミが結構あります。但し、解き方のコツを身に付ければそれほど難しくはないので、実は高得点を狙える科目になります。特に現代文はクセがそれほどないので過去問や参考書を考えながら徹底的に解けば十分に得点を伸ばすことができます。公務員試験予備校・専門学校に通っているのであれば文章理解担当の講師にアドバイスをもらうのも1つの手ですね。
難易度が高いと言われているのが古文と漢文です。よくわからない文字が多数出て「意味不明~」、「助けて~」と困惑されている受験生が続出されている分野になります。
但し、100%の自信で古文・漢文を読むことができなくてもある程度の意味は理解することができるはずですので、運よく正解できればいいや~くらいの気持ちで捨てるのもありですね。実際に出題数も少ないので仮に外したとしても現代文と英文でシッカリ得点できれば問題ありません。
捨ててもOKな科目:古文、漢文
確実に得点したい科目:現代文、英文
数的推理(数的処理)
出題数:4~8問
簡単に言えば数学のクイズ問題になります。必要になる数学の知識や小学校レベルが中心で一部中学1年生~3年生レベルといったイメージになりますので、それほど難しい訳ではありません。
しかし、数学の知識があるだけでは解くことはできません。それにプラスαで発想や工夫が必要になる問題もありますで、対策方法としては兎に角たくさんの過去問を解いて、触れるということが大切になります。
判断推理
出題数:4~8問
数的推理に似ている科目ですが、さらに数学よりもクイズ色が強くなるイメージです。
勉強というより遊びという感覚で対策されている受験生も多いみたいです。学習するのが楽しい!とモチベーションを保ちやすいので、ツイツイ判断推理ばかり勉強してしまうのですが、公務員の教養試験対策はバランスが重要になります。
資料解釈
出題数:2~3問
資料を見て計算する能力を試す問題になります。公務員の仕事は資料と睨めっこする機会が多いので、設けられたのではないか?と個人的には思っています。難易度は知能分野の中でも特に低いので確実に得点したいところではありますね。
教養試験のみ講座があるスクール塾が最近では増えています。あらゆる試験区分において合格するのに欠かせない種目ですので、教養試験対策をメインに公務員予備校・専門学校を選ぶのも1つの手です。
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